青森県からりんごで笑顔を届けます『隆昭園ブログ』

春ですね。世間は。

りんご園の雪も音をたてて消えている。

平場の園地とは違い山手の園地も消雪と同時にこの冬の大雪の被害が見え始める。

この園地すべて、ほとんどのりんごの樹が雪の重みで折れて修復不可能。ここは廃園だろうね。

この先ほんと、どのようにしたらいいのか全くわからない。試練というならば過酷すぎる。




ここ数日、暖気したせいもあって一気に雪解けが進み、融雪剤を撒いた場所は数ヶ月ぶりに土が見えた。あれだけ降った雪、あれだけ苦しめられた雪が無責任にも消えて行く。雪の重みでりんごの樹を、これでもかというくらいに壊して、雪に埋まった枝は消雪と共に下へ引っ張りちぎり、建物では小屋の軒をも壊し、ひどいところでは雪の重みで建物を崩壊したり、成す術なしとはこの事を言った言葉です。取り返しのつかない痛手を受けましたが、これも自然と受け入れる他ありません。何もなかったかのように雪は勝手に消えますが一気に春が訪れようとしていますが、体も作業も季節についていけません。



近くのりんご園が大雪の重さに耐え切れずにほとんど全てのりんごの樹が折れてしまい、農家を辞めるという。もう一年頑張れるかと言ってたオヤジが、これだば辞めた方がいい折れた枝を片付けながら樹を切り倒してしまった。青森県のりんごは今年150年を迎えるがこのような先人の一人一人がつないできてくれたと思えば感慨深いです。お疲れ様でしたの一言では片付けられない感謝の気持ちになりました。



今日は快晴で春も近しなのだろうけど、積雪は未だ1メートルを越えています。一気に雪解けが進み1ヶ月後には消えてしまってるのだろう。この雪に苦しめられた冬だったのだが春は必ずやってきます。消雪と共に一気に忙しくなるために作業を少しでも前倒しして進めなければならない。しかし岩木山は美しい。



雪室りんごを皆さんへ発送し、美味しかったよーの言葉に、また頑張ろうという気持ちにさせられ毎日、大雪で枝の折れたりんご園で剪定している毎日です。大木のりんごの樹ほど被害が大きく、四苦八苦しながらの剪定です。雪室りんごの中に皆様へは、りんごの枝も入れました。水に挿してますでしょうか?そろそろ、切り口の切り返しをした方がいいのかもしれません。私は今朝切り返しました。斜めに切り口を大きくして送りましたので切り返さなくても大丈夫かなぁっては思っています。普通のハサミで切るとなると難しいですからね。

我が家の蕾は早いものは青くなってきました。これから葉っぱを出して最後には花を咲かせてくれるかなぁ?



我が家の雪室りんご。赤いほっぺと名付けて今季初挑戦。これ、完全に成功なんじゃないかなぁ?と思っています。我が家から車で20分。日本一雪が降る酸ヶ湯温泉まで、あと10分くらいのところに沖揚平という高冷地野菜で有名な地帯があります。ここで高原野菜の生産しているサニタスガーデンのご厚意によって雪室にりんごを貯蔵することができました。今日掘り出しましたので明日から発送します。

本気で美味いよ!このりんご。まだもう少しだけ余裕がありますので、是非!!









大型寒波が3度も襲来し過ぎ去った。予報を見ればこれからは春の陽気へ移るのではないか?2メートル弱の雪がこれから一気に消えると思うと、雪の消え方が枝折れの勝負となりそう。園地全面に融雪を促すために、てんろ石灰という資材を撒く。これが結構な重労働。20キロのズシッとした資材なのだ。雪の上をただ歩くのもシンドイのに20キロの資材が追加される。それでも、やらなければ雪の中の枝が折れてしまう。すでに折れてるもの、引きちぎられてしまったものも多数散見される。自然はコレでもか!というくらいに俺らを試しているような気がしてならない。人間の知恵と体力で何とかなるのかはわかりませんが、やることだけはやって春に向かいたいと思う。それにしてもツラい。



予報では今日からまた寒気が入り大雪になる予報。

北陸と東北と関東と信越に注意を促すように報道されてるが、東北の北東北なのか?南東北なのか?北陸でも特に新潟県なのか福井県なのか?あたかも東北すべてに50センチも降るような報道ややめてほしいなぁ。東北全域だとか、北東北だとか、南東北。はたまた日本海側。太平洋側。今のご時世もう少し詳しく情報がほしいなぁ。

おかげさまで令和5年産の通常のりんごは全て完売となりました。3月に雪の中から掘り起こす予定の雪室りんご、赤いほっぺはまだまだ注文を受け付けております。まずは、ありがとうございました。

ようやく閉ざされていた全てのりんご園への道が除雪され、車で行けるようになった。除雪された雪の壁は2メートルほど。これを乗り越えたところにりんご園があります。雪は多いが春は早いとのこと。剪定をとにかく前に進めなければなりません。