沈み込むこのベッドの寝心地はいつまでたっても眠りを誘っている様だ。
横に眠る柔らかい身体を抱き締めながら龍迦は重い瞼をゆっくりと開いた。

差し込む日差しは朝のものでは無い事が解る。

――――――また寝過ぎた。
そう思いながら横に居る彼女を起こさぬ様にそっと身体を起こすと、無意識のままの彼女の腕が龍迦の動きを制する。

昨日の夜も激しく彼女を求め続けたせいだろう。
白い白磁の肌の上には無数の紅い花びらが散っている。

それこそ、自分のもので有ると言う証。

龍迦はその花びらを満足そうに見つめ、そしてゆっくりとその腕の花びらにまたも唇を這わせた。

「ん・・・・」

小さくくぐもった声はまるで龍迦を誘っているかの様だ。
だが、今日は衝動のままに彼女を抱く訳には行かない。

愛すべき妹の気が、今日になってハッキリ感じる事が出来る。
今まで感じなかったのが不思議なほど近くに。

青藍や綾迦の気、咲良の気も近い。
―――――――近くに皆居るのだな。

そう考えると現時点では流迦の身を危険では無い、と言う事だ。
さてどうしたものか。

龍迦はつと白磁の背中に指先を這わせながら息を吐く。

「んん・・・・・・・・」

身を捩るその華奢な背中に降りかかる見事な髪を梳きながら、龍迦は寝ながらも自分の指に翻弄されて行く彼女の寝顔に軽く口付ける。

「ん、」
「起こした?」
「・・・・・もう・・・今日はいや・・・」

それは昨日の夜の続きの事だろう、と微笑むとその紅い唇を静かに吸った。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「さて、どうしたものか」

最近独り言が多くなった、と緋冴は思う。
心に思ってる事をつい口に出してしまうのは、やはり話し相手が居ないからだろうか。

そう思うと何となく寂しさを感じ、涼の事を思い出す。

あの美しい顔を思い浮かべると、胸の高鳴りを嫌でも感じてしまう様になったのはいつからだったろう。
だけどそう感じる自分がやけに恥ずかしくなるのも事実だ。
だからこそ一緒に来なかったのに・・・・。

「涼・・・・」

口に出して名前を言えないのは恥ずかしいからなのに、涼はいつも名前で呼んでとせがんで来る。
傍に居ないとちゃんと言えるんだけど、と呟くと、緋冴は慣れない靴・・・・ヒールの高いミュールで歩き出した。

「まずは、流迦だ」




うしし。今日は朝から萌てまして。
ついついこんなん書いちゃいました←