『全く何だってこんな事になってるんですかね』
ぶつぶつ、これ見よがしにぶつぶつと言い続けるのは、やはり青藍だ。
「仕方無いだろ。だいたい青藍が悪いんだろうがッ」
『何で私が悪いんですかッ!燦さまがぶつかって来るから悪いんでしょうがッ!』
「――――それは、否定しないよ、しないけどさ!」
『ホラ見なさい!だからこんな事になってるんですよッ!』
2人の掛け合いは実は途轍もなく小声で行われている。
先程、王たちから褒章を授けられた涼が「姫の所へ行く」と言い出したのが発端だ。
蒼迦に罵倒された件を流迦に庇って貰う事しか出来ないそんな自分を恥じて、流迦から離れようと思ったのが悪かった。
―――――少し1人で頭を冷やしたかっただけなんだ。
実際、燦はキチンと蒼迦と話をしなければとも考えていた。このままではいけない。
だが、あの状態のままではうまく話す事すら出来ない。自分はそこまでまだ大人では無いのだ。
そう思ったのが運の尽き、だったのかもしれない。
話し掛けようとする流迦を上手く鴻が抑え、自分は大人しく考えをまとめるつもりだった。
そこで、飛び出して来た青藍とばったり激突。
しかもそこには有ろう事か緋冴と涼の痴話喧嘩の場面に遭遇し、慌てて青藍と共に隠れよう、としたまでは良かった。
激突の衝撃から慌てて燦に言われて力を使った青藍は、燦と自分自身を陽炎の様に透明にしてしまったのだ。
しかも力の加減を強くしてしまってすぐには戻れない、等と言う。
さてどうしたものか、と思ってると前には緋冴と涼の言い合いが聞こえる。
涼の剣呑な表情は明らかに怒っているし、緋冴も何とか取り繕おうと困った表情を浮かべている。
ここから離れようと少し身体を動かせば、まるで精霊の様に遠くまで移動してしまい、何と咲良と蒼迦の話まで聞こえて来る始末。
――――――これじゃぁまるで盗み聞きしてるみたいじゃ無いか・・・
途方にくれる燦に青藍はその姿を瞬かせながら仕方無いですよ、と呟く。
確かに仕方無いかもしれないが・・・・
『折角ですから』
「何が折角だ」
『堂々と盗み聞きと洒落込みましょう』
「おまッ・・・・」
燦の制止もこうなっては意味を為さない。
青藍は燦を連れ、自分が一番気になっているだろう場所へ燦を追い立てた。
青藍、良いのかそれで(笑)
ぶつぶつ、これ見よがしにぶつぶつと言い続けるのは、やはり青藍だ。
「仕方無いだろ。だいたい青藍が悪いんだろうがッ」
『何で私が悪いんですかッ!燦さまがぶつかって来るから悪いんでしょうがッ!』
「――――それは、否定しないよ、しないけどさ!」
『ホラ見なさい!だからこんな事になってるんですよッ!』
2人の掛け合いは実は途轍もなく小声で行われている。
先程、王たちから褒章を授けられた涼が「姫の所へ行く」と言い出したのが発端だ。
蒼迦に罵倒された件を流迦に庇って貰う事しか出来ないそんな自分を恥じて、流迦から離れようと思ったのが悪かった。
―――――少し1人で頭を冷やしたかっただけなんだ。
実際、燦はキチンと蒼迦と話をしなければとも考えていた。このままではいけない。
だが、あの状態のままではうまく話す事すら出来ない。自分はそこまでまだ大人では無いのだ。
そう思ったのが運の尽き、だったのかもしれない。
話し掛けようとする流迦を上手く鴻が抑え、自分は大人しく考えをまとめるつもりだった。
そこで、飛び出して来た青藍とばったり激突。
しかもそこには有ろう事か緋冴と涼の痴話喧嘩の場面に遭遇し、慌てて青藍と共に隠れよう、としたまでは良かった。
激突の衝撃から慌てて燦に言われて力を使った青藍は、燦と自分自身を陽炎の様に透明にしてしまったのだ。
しかも力の加減を強くしてしまってすぐには戻れない、等と言う。
さてどうしたものか、と思ってると前には緋冴と涼の言い合いが聞こえる。
涼の剣呑な表情は明らかに怒っているし、緋冴も何とか取り繕おうと困った表情を浮かべている。
ここから離れようと少し身体を動かせば、まるで精霊の様に遠くまで移動してしまい、何と咲良と蒼迦の話まで聞こえて来る始末。
――――――これじゃぁまるで盗み聞きしてるみたいじゃ無いか・・・
途方にくれる燦に青藍はその姿を瞬かせながら仕方無いですよ、と呟く。
確かに仕方無いかもしれないが・・・・
『折角ですから』
「何が折角だ」
『堂々と盗み聞きと洒落込みましょう』
「おまッ・・・・」
燦の制止もこうなっては意味を為さない。
青藍は燦を連れ、自分が一番気になっているだろう場所へ燦を追い立てた。
青藍、良いのかそれで(笑)