冬音が離れて行った後、さてどうしたものか、と首を傾げてみる。
良く良く考えたらこの後どうするのかも知らない。
キョロキョロと辺りを見渡しても皆それぞれ寛いだ表情で座っている。
取り敢えず不審がられ無いよう、座って居るしか、無いか・・・・。
そう考えていると、そっと優しく髪に手が触れた。
「お客さま」
見るとにこやかに冬音が立っている。
「すみません。さ、カットさせて頂きますね」
思わず目を瞬かせると、彼女が屈んで蒼迦の耳元で囁く。
「ごめんなさい、彼には待って貰いますから」
「それは―――――」
チラ、と視線を走らせると、今にも食ってかかりそうな少年の瞳。
その挑発的な瞳に思わず蒼迦は笑みを零した。
―――――――まるで自分の様だな。
ふと過った感情に蒼迦は小さく頷くと冬音に髪をまた預ける。
やはり、冬音の指先は心地良い。
本当に天界に連れて帰りたくなってしまう。
―――――――いやしかしそれには色々手続きが面倒そうだ・・・・。
特に母上、綾迦なんぞは面白がって囃し立てそうだ。
うん、しかしそれをおいても彼女が欲しくなってしまうぞ・・・・。
「オイ、アンタ」
不機嫌そうな声が蒼迦の考えを一蹴するかの様に響く。
その後から小さな冬音の声が続き、蒼迦は鏡越しに声の主を見る。
見なくても、相手はもう充分過ぎる程解ってはいる。
そこにはやはり先程の少年が冬音の肩を抱き、蒼迦を睨み続けていた。
「――――――何だ、少年」
アンタ、と言われたことに少々気分を害したのか、蒼迦は自分でも驚くほど低い声で答える。
「少年ん?―――――じゃ、アンタはオッサンだな!」
挑発するかの様に蒼迦を睨み付ける少年に、蒼迦は鏡越しからしっかりとその視線に答えた。
蒼迦の瞳に気圧されたのか、一瞬少年の瞳が揺らぐ。
「アンタ、冬音の指先にうっとりし過ぎなんだよ!見てて気持ち悪いんだよ!」
「雹くん!何て事言うの!」
「――――――――うっとり?うっとり・・・・・」
蒼迦が確かにな、と苦笑いを向けると、その態度が気に入らないのか、冬音の腕を強く引っ張り、自分の胸に抱き寄せる。
「嫌ッ、雹くんッ」
冬音のその声に自身に掛けて有ったケープを取りながら弾けた様に立ち上がり、少年と真正面から対峙した。
冬音ちゃん、危うし←
良く良く考えたらこの後どうするのかも知らない。
キョロキョロと辺りを見渡しても皆それぞれ寛いだ表情で座っている。
取り敢えず不審がられ無いよう、座って居るしか、無いか・・・・。
そう考えていると、そっと優しく髪に手が触れた。
「お客さま」
見るとにこやかに冬音が立っている。
「すみません。さ、カットさせて頂きますね」
思わず目を瞬かせると、彼女が屈んで蒼迦の耳元で囁く。
「ごめんなさい、彼には待って貰いますから」
「それは―――――」
チラ、と視線を走らせると、今にも食ってかかりそうな少年の瞳。
その挑発的な瞳に思わず蒼迦は笑みを零した。
―――――――まるで自分の様だな。
ふと過った感情に蒼迦は小さく頷くと冬音に髪をまた預ける。
やはり、冬音の指先は心地良い。
本当に天界に連れて帰りたくなってしまう。
―――――――いやしかしそれには色々手続きが面倒そうだ・・・・。
特に母上、綾迦なんぞは面白がって囃し立てそうだ。
うん、しかしそれをおいても彼女が欲しくなってしまうぞ・・・・。
「オイ、アンタ」
不機嫌そうな声が蒼迦の考えを一蹴するかの様に響く。
その後から小さな冬音の声が続き、蒼迦は鏡越しに声の主を見る。
見なくても、相手はもう充分過ぎる程解ってはいる。
そこにはやはり先程の少年が冬音の肩を抱き、蒼迦を睨み続けていた。
「――――――何だ、少年」
アンタ、と言われたことに少々気分を害したのか、蒼迦は自分でも驚くほど低い声で答える。
「少年ん?―――――じゃ、アンタはオッサンだな!」
挑発するかの様に蒼迦を睨み付ける少年に、蒼迦は鏡越しからしっかりとその視線に答えた。
蒼迦の瞳に気圧されたのか、一瞬少年の瞳が揺らぐ。
「アンタ、冬音の指先にうっとりし過ぎなんだよ!見てて気持ち悪いんだよ!」
「雹くん!何て事言うの!」
「――――――――うっとり?うっとり・・・・・」
蒼迦が確かにな、と苦笑いを向けると、その態度が気に入らないのか、冬音の腕を強く引っ張り、自分の胸に抱き寄せる。
「嫌ッ、雹くんッ」
冬音のその声に自身に掛けて有ったケープを取りながら弾けた様に立ち上がり、少年と真正面から対峙した。
冬音ちゃん、危うし←
