「失礼します」
彼女はそう言うと、器用に蒼迦の髪結いを外し、櫛で梳かして行く。
そして何やら白い布のようなものを蒼迦の首に巻き付けると、手で別の場所に誘導された。
そのまま数分―――――――
「き、気持ち良すぎる・・・・」
思わず口を付いて出たのは、彼女の細い指が蒼迦の髪を優しく洗い流している時だった。
「気持ち悪いところは有りませんか?」
「無い」
彼女の問い掛けに瞬時に答えると、彼女は嬉しそうに指先を動かした。
―――――何だ、この心地良さは・・・・・・
彼女の指先は丁度気持り良い力強さで蒼迦に心地良さを与え続ける。
やがて、その指先が離れ、首の下に暖かい布を置かれる頃には蒼迦は彼女の指使いに陶酔しきっていた。
―――――このまま天界へ連れて行きたいくらいだ・・・
蒼迦は目元の置かれた布の下でパチパチと目を瞬かせる。
「お疲れさまでした」
優しく彼女の声が響き、椅子が立ち上がる形になると、蒼迦は自身の身体を起こした。
「さ、あちらへどうぞ」
彼女の指し示す鏡の前の椅子にまた座り、髪を優しく拭いてくれるままにされながら、鏡に映る彼女の指先を見つめる。
―――――天界にもなかなか無い・・・・これだけの技量・・・欲しい
「綺麗な髪・・・・切るのが勿体ないくらいですね」
「そうなのか・・・・・?そんな事言われた事が無いから・・・」
「はい、とても。いつもは違う美容院で?」
「いや、いつもはお付きの女官が」
「女官?」
やや合って彼女が怪訝そうに蒼迦の顔を見つめると、蒼迦は慌てて首を振った。
―――――いかんッ!
「いや、そう、――――――おつきにょかんと言うその、びよういんなるものに・・・ッ」
「――――――そ、それはまた変わった名前の美容院ですね」
曖昧に微笑む彼女の瞳に思わず視線を逸らしながら、蒼迦はコクコクと頷く。
――――――しまった!変なのかッ!下界は何でも良いのかと思っていたのにッ!
「いや、その・・・・そう、そうだ、名前と言えば、そなた・・・・いや、貴女の名前は・・・・」
「私ですか?私は・・・」
彼女が答えようとした瞬間、店の扉が大きく開き、まだ歳若い少年から青年に変わる頃で有ろう溌剌とした声が店内に響いた。
「冬音ッ!」
おつきにょかんって何ですか?ははは・・・・
彼女はそう言うと、器用に蒼迦の髪結いを外し、櫛で梳かして行く。
そして何やら白い布のようなものを蒼迦の首に巻き付けると、手で別の場所に誘導された。
そのまま数分―――――――
「き、気持ち良すぎる・・・・」
思わず口を付いて出たのは、彼女の細い指が蒼迦の髪を優しく洗い流している時だった。
「気持ち悪いところは有りませんか?」
「無い」
彼女の問い掛けに瞬時に答えると、彼女は嬉しそうに指先を動かした。
―――――何だ、この心地良さは・・・・・・
彼女の指先は丁度気持り良い力強さで蒼迦に心地良さを与え続ける。
やがて、その指先が離れ、首の下に暖かい布を置かれる頃には蒼迦は彼女の指使いに陶酔しきっていた。
―――――このまま天界へ連れて行きたいくらいだ・・・
蒼迦は目元の置かれた布の下でパチパチと目を瞬かせる。
「お疲れさまでした」
優しく彼女の声が響き、椅子が立ち上がる形になると、蒼迦は自身の身体を起こした。
「さ、あちらへどうぞ」
彼女の指し示す鏡の前の椅子にまた座り、髪を優しく拭いてくれるままにされながら、鏡に映る彼女の指先を見つめる。
―――――天界にもなかなか無い・・・・これだけの技量・・・欲しい
「綺麗な髪・・・・切るのが勿体ないくらいですね」
「そうなのか・・・・・?そんな事言われた事が無いから・・・」
「はい、とても。いつもは違う美容院で?」
「いや、いつもはお付きの女官が」
「女官?」
やや合って彼女が怪訝そうに蒼迦の顔を見つめると、蒼迦は慌てて首を振った。
―――――いかんッ!
「いや、そう、――――――おつきにょかんと言うその、びよういんなるものに・・・ッ」
「――――――そ、それはまた変わった名前の美容院ですね」
曖昧に微笑む彼女の瞳に思わず視線を逸らしながら、蒼迦はコクコクと頷く。
――――――しまった!変なのかッ!下界は何でも良いのかと思っていたのにッ!
「いや、その・・・・そう、そうだ、名前と言えば、そなた・・・・いや、貴女の名前は・・・・」
「私ですか?私は・・・」
彼女が答えようとした瞬間、店の扉が大きく開き、まだ歳若い少年から青年に変わる頃で有ろう溌剌とした声が店内に響いた。
「冬音ッ!」
おつきにょかんって何ですか?ははは・・・・
