一体、どれだけ、お互い見つめ合っていたのだろう。
「燦さ、ま」
小さく流迦が呟くと、ドクドクと胸の鼓動が速くなって来た。
絶対流迦に聞こえてるだろうな、と考えだすと、恥ずかしさにまた頬が熱くなって来る。
こうやってじっくりと見てみると、やっぱり流迦は可愛くて愛しくて、このままずっと自分の腕の中・・・・この両腕の間に居て欲しくなる。
そう考えていると、流迦の瞳にじんわりと涙が浮かんで来た。
「流迦、ごめん、すぐどくから」
そう言って燦は身を起こそうと体勢を浮かそうとしたが、その動きは流迦の柔らかな腕に阻まれてしまう。
「燦さま、大好きです」
「流迦・・・・」
「置いてけぼりはもう嫌」
流迦のその言葉に、燦はきつく流迦の身体を抱き締めた。
寝台の上に2人、きつく抱き締め合うと、このまま融けてしまいたい熱情を何とか抑えながら、流迦の頬に啄む様に口付けを落として行く。
流迦の目尻に溜まる涙を舐めると、擽ったそうに身を捩る。
そんな仕草が可愛くて仕方が無い。そのまま流迦の頬に自分の頬を寄せると、流迦の耳元で囁く。
「好きだ。会いたかった」
「まぁ・・・・燦さまの嘘付き。ずっと眠ってらしたわ」
拗ねた様に身体ごとそっぽを向く流迦の背中に燦は回ると、背中から流迦を抱き締めた。
くびれた腰に両腕を回し、流迦の髪に顔を埋めているだけでどうしようもない幸福感に包まれる。
「本当だ」
「信じません」
「―――困ったな、どうしたら信じてくれる?」
拗ねたふりを続ける流迦に、ほんの少し意地悪をしてみたくなると、燦は逆に問い掛けた。
「それは・・・・」
「こっち向いて、流迦」
「嫌です」
「早く。いじめちゃうよ」
そう言うと、流迦は小さく肩を震わせた。だが、燦の方に顔を向ける気配は無い。
「流迦」
「燦さまは意地悪なんてしません」
可笑しそうにそう流迦は小さく笑う。
「するよ。俺だって」
「しないわ」
そう言うと流迦は自分の腰に回されている燦の手を撫でた。
「いつも、優しいもの・・・・流迦だけの、燦さま・・・」
その言葉に、燦は流迦の首筋を軽く噛み、流迦の声が聞こえる前に噛んだ場所を優しく舐めた。
「・・・・・・っ」
声を飲み込む流迦のその吐息に合わせる様に、燦は流迦の細い首の筋に吸い付く。
「あき、らさ、」
「信じてくれる?」
嫌々と頼りなく首を振る流迦の顔を強引に向かせると、流迦の紅い唇に口付けた。
「ん・・・・・」
流迦の唇から洩れる小さな声に胸を昂ぶらせながら、燦はそのぷっくりとした甘い唇を存分に味わうと、燦は顔を離し、流迦の顔を抑えていた手をゆっくりと離した。そのまままた背中からきつく抱き締める。
そして流迦がゆっくりとこちらを向くのを待つと、流迦の頭を片腕に乗せ、自分の上体を起こし、流迦の顔を見詰めた。
「信じてくれる?お姫さま」
「・・・・・知りません、もう・・・」
潤んだ瞳に燦は優しく微笑むと、そのまま流迦の額に口付けを落とし、小さく呟いた。
「そんな事言うお姫さまには、信じてくれるまでするよ?」
タイムリーなこの挿絵はもっちろん、飛鳥さま!!
小説&イラスト&雑談まで盛り沢山!!満足間違い無しですッ!
