本 | 引きこもりニートの毎日

引きこもりニートの毎日

人生生きてりゃどうにでもなるよね




どうして本を読むとこんなにも心が満たされるのだろうか。




絶対にわたしでは表現しきれないような情景を作家の方々はいとも容易くそれを文字に起こす。中には天才と呼ばれる人もいるのだろうが大多数はやはり何万字と文字を読み込み吸収しているのだろう。わたしも過去を振り返るとなかなか本を読んでいる方だとは思う。



わたしの本の虫全盛期は中学生かな。わたしの中学にはたくさん本を読んだ人に『たくさん読んだで賞』という小っ恥ずかしい賞が各学年2人ずつ与えられる。受賞者は各学期の終業式で表彰されるのだが、わたしはそれを1年生から3年生まで1度も漏らさず受賞し続けた。中学生はバイトも出来ないのでお小遣いのやりくりが大変だったのよ。図書室で本を借りて読み、気に入った本はお小遣いで買う。家にいる時間はほとんど本を読んで過ごしてたかな。はい、回想おわり。



今日わたしはあまりにも暇でひさしぶりに本屋さんへ出向いた。引きこもり、久しぶりの外出である。(この間行った時は時短営業のおかげでお店が閉まっていた。悲しかったので少し良いご飯を食べて帰った。)



本屋さんに入り一呼吸。うん、紙の匂い。ここにいる人みんな本を読む人なんだと思うと口角が少し上がってしまうね。



色々な棚を巡り一番好きな作家さんの本を2冊、帯の煽りに釣られて3冊、全部で5冊買ったのだが。家に着き1冊読み終えただけでなんだこの満たされる気持ちは。ぽっかりあいた空洞にとくとくと水を注がれているような感覚に陥る。



どうして。どうしてもっとこのことに気付けなかったの?あぁ、寝るだけの日々を過ごしていたから当たり前か。ばかやろうだな、昨日までのわたし。文字を吸収するのがこんなにも気持ちいいことだったなんてすっかり忘れてたよ。今日からわたしは本の虫だ。自分の中に文字を溶かしていくことに生きている意味を見出していきたい。あわよくば、将来のビジョンでも描けるといいんだけど。