売れる人を真似しても、売れる人にはなれなかった

売れる人を真似しても、売れる人にはなれなかった

毎日投稿した。リールも続けた。売れている人の投稿も研究しました。教わったことは、ちゃんと全部やった…。

それでも、私の商品には申し込みが入りませんでした。
売れなかった理由は、私の努力不足じゃなかった。




あの夜の私に、これを読ませたかった。




夜11時過ぎ。

夫と娘は、もう寝ている時間。


私はリビングのテーブルで、スマホを握ったままInstagramを見ていました。


翌日投稿する内容が、まだ決まっていなくて、

「何を書けば反応が取れるんだろう」


検索にキーワードを入れて、トップに出てくる投稿を開く。

保存する。また次の人を見る。保存する。


気づけば、保存した投稿がすごい量になって、




……で?

何を参考にすればいいんだっけ?




ずっと、その繰り返しでした。








毎日投稿した。

苦手だったリールも撮影した。

プロフィールも何度も書き直した。

Canvaの使い方も覚えた。


それでも――




申し込みは、0件でした。






「じゃあ、もっと売れている人を真似しよう」




当時の私は、そう考えました。


伸びている投稿のタイトルを研究して、

文章の順番を真似して、

写真の雰囲気まで寄せてみる。


「これなら、今度こそ」


そう思って投稿する。

翌朝、スマホを開く。


申し込みは入っていない。

リアクションさえもない。


1時間後に、また確認する。

入っていない。

ストーリーズにあげてみる。

やっぱり入っていない。




「まだ足りないんだ……」




そのたびに、そう思いました。


そして次の日は、昨日とはまた違うバズっている人を研究する。

そんなことを繰り返していました。






ある日、自分の投稿を読んで手が止まりました。




その日も、売れている人の投稿を参考にして発信内容を作っていました。


書き終えたときに、ふと思ったんです。




「これ……別に私じゃなくても

書けるよね」




文章として、綺麗に整っている。

間違ったことも書いていない。

バズった型にも沿っている。


なのに、そこには、


私が失敗したとき、本当は何がつらかったのか。

それでも、なぜこの仕事をやってみたいと思ったのか。

「昔の私みたいな人」に、本当は何を伝えたかったのか。


そんなことは、何ひとつ書いていませんでした。





売れる人に近づこうとするほど、

私が文章から消えていたんです。






そのとき初めて、「売れる投稿の作り方」を探すのをやめました。




それまでは、ずっと、


「どうしたら売れる投稿を書けるんだろう?」


と考えていました。


でも、この日から考えることが変わりました。




「私は、そもそも何を伝えたかったんだろう?」




私は、これまでどんなことで悩んできたのか。

そのとき、何を言われるのが一番つらかったのか。

どんな言葉をかけてもらえたら、もう一度動けたのか。

仕事をするうえで、何だけは犠牲にしたくないのか。



そして、それだけではありませんでした。



私は、どんなものを見ると「素敵だな」と感じるんだろう。

逆に、みんなが良いと言っていても、なぜか好きになれないものは何だろう。

どんな文章なら「私もこんなふうに伝えたい」と思うんだろう。

効率や数字よりも、私が大切にしたいものは何だろう。




誰かの正解を探す前に、

私は何を感じて、何を選んで、何を大切にしている人なのか。




私は、それをほとんど考えたことがありませんでした。






私には「何もない」と思っていました。




でも、何もなかったわけではありませんでした。



売れなくて落ち込んだ夜も、

家族との時間を削って投稿を作ったことも、

誰かの真似をするほど、自分の言葉が分からなくなったことも、

全部、経験していました。



もちろん、経験しただけで商品が売れるわけではありません。



ただ、「自分には何もない」と決めて、誰かの言葉ややり方を借り続ける必要もなかった。



自分が実際に困ったことなら、同じところで困っている人が何を不安に思っているのか想像できる。

自分が遠回りしたことなら、「あのとき何を知りたかったか」を言葉にできる。



そして、価値になるのは経験だけでもありませんでした。



好きなもの。

苦手なもの。

譲れないこと。

なぜか心が動くこと。



そういう自分の感覚まで見ていくと、少しずつ
「自分の色」
が見えてきました。




「売れている人なら何を書くか」ではなく、



「私は何を感じて、何を大切にして、誰に何を届けたいんだろう?」




私は、そこを考えるようになりました。






あの頃の私は、この考え方を知りませんでした。




だから、


もっと投稿しなきゃ。

もっとフォロワーを増やさなきゃ。

もっと売れている人を研究しなきゃ。



そうやって、同じ方向に努力を重ねていました。



もし、あの夜。

スマホを握りながら、




「まだ私の努力が足りないんだ」




と思っていた私が、





売れている人の「正解」を集めることと、

自分の経験や感覚から「自分の色」を見つけることは違う。




そう知っていたら、もう少し早く別の道を考えられたと思います。










だから、あの頃の私に読ませたかった内容を、ここに置いておきます。




「これを読めば売れます」と言いたいわけではありません。

今のあなたに必要なのかも、私には決められません。



ただ、もし今、



「ちゃんとやっているのに結果が出ない」

「真似すればするほど、自分が分からなくなる」



と感じているなら、

「もっと頑張る」以外の考え方も、一度知ってみてほしいと思っています。



今のやり方を続けるのか。

いったん立ち止まるのか。

自分の感覚を起点に、やり方を変えてみるのか。



そこは、自分で決めてほしいと思っています。






売れている人の正解を

追いかけ続ける前に。




自分の経験や感覚から「自分の色」を見つける考え方について、ここにまとめられています。




「誰かの正解」を追うのをやめて、自分の色を見つける >



内容を読んで、今の自分に必要かどうかを判断してみてください。





私って、本当に普通の人間なんです。

特別、見た目がいいわけでもない。

人を惹きつけるようなトークスキルがあるわけでもない。

何かすごい才能があるわけでもない。

学生時代から、いつもそんな感じでした。

クラスの中心にいるような子でもなかったし、

誰かに憧れられるような存在でもなかった。

どこにでもいる、平凡な女の子。

大人になっても、それは変わりませんでした。

結婚して、子どもが生まれて。

昼間はパートに出て、帰ったら家事をする。

そんな毎日。

別に、不幸だったわけじゃありません。

でも、心のどこかでずっと思っていました。

私の人生って、
まあ、こんなもんなんだろうな。

特別な人には、なれない。

私には、そんな魅力も才能もない。

だから、仕方ない。

そうやって、自分を納得させて生きてきました。

でも、そんな私にも、

一度くらい、自分の力で何かをやってみたい。

そんな気持ちがありました。

誰かの奥さんでもなく。

誰かのお母さんでもなく。

パート先の従業員でもなく。

私自身を、誰かに必要としてもらいたかった。

だから、起業に憧れたんだと思います。

Instagramで、自分のサービスを届けている女性たち。

自分の名前で仕事をして、

誰かから「あなたにお願いしたい」と言われている。

そんな姿が、本当に羨ましかった。

私も、あんなふうになりたい。

そう思って、Instagramを始めました。

昼間はパート。

家族が寝てから投稿を作る。

売れている人の発信を研究して、何度も書き直す。

苦手なリールにも挑戦しました。

でも、申し込みは入らない。

投稿しても、ほとんど反応がない。

そのたびに思いました。

ああ、やっぱり。

私なんかが起業したって、
所詮こんなもんかぁ。

やっぱり、魅力のある人じゃないと売れないんだ。

普通の私が頑張ったところで、何も変わらない。

そんなふうに考えていました。

でも、本当は悔しかったんです。

平凡な人生でもいい。

特別な人になんて、なれなくてもいい。

そう言い聞かせながら、

本当は、全然諦めきれていなかった。

だって、私だって。

一度くらい、誰かから選ばれてみたかった。

「あなたがいい」って言われてみたかった。

きっと私は、

誰かにとっての
特別な存在になりたかったんだと思います。

でも、自分にはそんな魅力がない。

そう思っていたから、

魅力のある誰かを、必死に真似していました。

自分の言葉より、売れている人の言葉。

自分の好きなものより、人に好かれそうなもの。

そうやって頑張るほど、

自分がどんな人間なのかさえ、分からなくなっていました。

ずっと、自分には魅力がない。

そう思って生きてきました。

このメールに出会うまでは。