朝から雨が降ってます。

何となく肌寒い日です。

こんな日は出かけずに

気になってた片付けをすることにしました。

部屋の隅に置いてある母の遺品整理です。

母が亡くなって5ヵ月。

娘と孫が同居することになって

部屋を明け渡すのにほぼ片付けたけれど、

捨てるべきか迷った物を少し置いてありました。

 

 

母がアルツハイマー症になって施設へ入居。

施設には7年ほど入居してました。

母が亡くなり、荷物の中にあったノートには

私達4人の娘が交代で面会に行った時に

書いていた母の様子が書かれてます。

時々そのノートに

「あかりが来てくれた。嬉しい!」

などと書かれてあるのを見ると

胸がギュッと締め付けられます。

 

母の面会は1人だったり、姉妹で行ってました。

母はいつもユニットの入口にイスを置いて

そこに座って誰かが来るのを待ってました。

足音が聞こえると、開けた引き戸から顔を出して、

私の顔を見るなり

「あらっ、来てくれたの?」

母の顔がパッと明るくなって

喜んでくれたことが忘れられません。

 

部屋ではお菓子を美味しそうに食べながら

決まって

「あかりは何歳になったの?」と聞き、

年齢を教えると

「そんなになったの?」と驚いて(笑)

「お母さんは27歳かな?」

などと若過ぎる歳を言って

笑い合ったものです。

もう母は自分の年齢もよくわからなくなってました。

 

認知症も進んで来てたので

母との会話はかみ合わない事も多かったけれど

元々明るくてひょうきんな母だったので

いつも笑い合って母から元気を貰ってたのです。

 

コロナ禍での面会は

10分しか話せませんでしたが、

その頃の面会は時間が決まってなかったので、

長い時は2時間ほど滞在してました。

 

帰りはエレベーターまで見送ってくれて

「また来てね。待ってるからね」

何度も言って

閉まった扉をドンドンと叩く母に

切なくなってしまったこと。

 

色々な思い出が

走馬灯のように浮かんできます。

 

母との面会時には動画を撮ってました。

今はまだその動画を見ることが出来ません。

母の声を聴くと涙が出てしまいそうで・・・

 

 

 

他に母へ届けた手紙もあります。

私が送った手紙と姉が送ったハガキが大量に。

何通か読み、やはり処分することにしました。

母が何度も読んだとみられ、ところどころ汚れたり

シミになってる手紙も。

これは母に送ったものなので

母の胸の中に残ったままに。

それでいいと思います。

 

娘達が同居するようになり、

母を想う余裕もない忙しさでした。

ようやく気持ちに余裕が出てきて

こうして最後の遺品整理です。

 

母の描いたぬり絵、ノート、

大事にしてたブローチ、

メガネ、時間が止まったままの腕時計、

いつも持っていた手帳などは

そっと文箱にしまいました。

 

 

今日も最後までご覧いただきまして

有難うございます。

明日も笑顔溢れる日でありますように。