最近、ネットの記事でジェンダーレスハラスメントが目についた。

 

母のことは気の毒だと思うが、母に対してもずっとわだかまりはある。

 

 

父と同様に、言わずにおこうと思っているけれど。

 

 

母は、見事なまでの男尊女卑である。

 

 

元義母もそうだったので、団塊の世代と言われる方々にはやはり多いのだろう。

 

そこは時代であったり、過去からの流れであったり、儒教の弊害であったりと、

社会の価値観が絡み合った糸のように引き継がれているので個人の力では

どうしようもないとは思う。

 

さらに、今ほど学業も推奨されていなく、インターネットもなく、

情報を入手しづらい環境であったから、親からの教えや身近な大人の価値観が

すべてであり、理不尽に感じることはあっても異を唱えるなんて不可能であったと

想像できる。

 

 

と、理解はしつつも、身に染みついている価値観を疑いもせず、子供という

下の世代に押しつけることはおかしいだろう。

 

だって、自分が苦しんでいることを、大事な存在に押しつけるって、

歪じゃないか。

 

そのおかげで、私の覚醒の遅れに影響を及ぼしたことは否めないし、

ここまで我慢を強いられる必要はなかったと思う。

 

 

母は、私が元義父から襲われたことを知っている。

 

未遂であったものの、誰にも話せず同居を続けたことで、

私は肝臓を壊してしまった。

 

入院することもできなく、医師からは自宅でなるべく安静にと言われたが、

あの義実家でそんなことが叶うはずもなく、2週間経っても3週間経っても

38度台の熱が下がらなかったので母に相談したのだ。

 

未遂であったとしても、襲われたことも含めて。

 

母は、私の体を心配して良い漢方薬を見つけてくれた。

 

漢方薬は保険がきかないため高額であったが、私の体調が落ち着つくまで買い与えてくれた。

 

しかし母は、私が肝臓を壊した原因である、元義父から受けた陵辱については、

誰にも言わないように、父にも兄にも言わないようにと口止めをしたのだ。

 

父に隠す理由は、怒って婚家に乗り込むから。そうなると、私の生活が壊れるからと

言うのが母の言い分であった。

 

兄に対する理由は聞かなかったが、たぶん、兄嫁の実家に対する見栄であろう。

 

妹の恥を兄嫁の実家に知られたくなかったのだろう。

 

 

当時の私は母の言うことを守った。

 

母も、今で言う相当な毒親であると思う。

 

母があまりに無神経な発言をするようなら、まともを演じている母の化けの皮を

剥がしてやるために、いつでもバラしてやろうと思う心づもりはある。

 

ただ、そうすることが一番の得策と思えない私もいる。

 

母は母で男尊女卑な家庭で育っており、父から受けている痛みもあるので

母だけを貶めても・・・と思う気持ちもある。

 

家庭内で引き継がれているジェンダーレスハラスメントやモラルハラスメントは、

私の代で終わらせることが一番の望みなのだ。

 

 

現在、ハラスメントに対して闘っている人たちがいることが、インターネットの

普及により、沢山確認できている。

 

私の子供たち、未来に生きる人たちが理不尽な痛みを受けなくて良い

社会を目指して、私の経験談も一助になればと願っている。