たまには仕事に関して書いてよと要望がありました(笑)。
ずっと、食べ物しかブログに書いていないので、全うな話であります。m(_ _)m (・・。)ゞ

それではと、張り切って・・・?
尿石症で訪問される人が結構多いものですから、今回も取り上げてみました。

先日、全く正反対の性質を持つ結石を1日で観察することができたので、その画像を載せてみます。

最初は猫のストラバイト結晶です。
比較的よく見られる尿結石で、尿がアルカリ性の時に見られます。平べったい印象の長方形のような形が特徴です。

ストラバイト


次いで、犬のシュウ酸カルシウム結晶です。
こちらは、酸性尿で生じる結石の代表です。
正八面体の綺麗な形をしていますが、こちらの方が少し厄介者です。

シュウ酸カルシウム


ストラバイト結石は極端に大きなもので無ければ、フード変更などによる食餌療法で尿を酸性にさせることで溶ける可能性がありますが、このシュウ酸カルシウムはフードを変えても溶けることはありません。もちろん、この結石ができた時もフード変更をしてもらいますが、如何せん結石を溶かすのではなく、作らせないことが目的になります。

季節の変わり目によく膀胱炎と思われる症状を示すワン・にゃんちゃんがいれば・・・ひょっとすると簡単な膀胱炎ではなくて、結石による膀胱炎かもしれませんね?
オシッコの量が少ないけど、頻回トイレに通うとか、
血尿が出ていると言うことがあれば気をつけて下さいね。

そうそう、結石が大きくなって尿路を塞いだために、オシッコが出ない時は非常に危険です。
急性尿毒症になって亡くなってしまう可能性もありますので、
十分に注意して下さい。
最悪の場合は、手術で摘出することもあるのが尿路結石症です。