イスラム文化とオーストラリア | ゴールドコースト生活+子育て日記

ゴールドコースト生活+子育て日記

オーストラリアに在住9年目。
オージー旦那と5歳の息子との生活や文化の違いをはじめ、
その他もろもろについて語ります。

今日は少し真面目な話です。



私はニュースを見るのが好きです。



朝は忙しいのでやっぱり夕方に見たいところですが、

やっぱり主婦というのは「夕食作り」に忙しく、

残念ながら内容を掻い摘んで見るしかありません。



先日、旦那がソファーに座ってゆったりとニュースを

見、私がキッチンからチラチラ覗き見してた時に



なかなか興味深い事が議論されていました。



内容は、



「イスラムの女性の為に、

公共スイミングプールの仕切りを作るかどうか」



でした。



チラ見のニュースだった為、ゴールドコーストで検討されているか

他の州の話かは分かりませんでした。



オーストラリアにはかなりの数のイスラム圏からの移民者がいます。

女性は特に顔の周りにスカーフを身にまとっていたり、

イスラム戒律の厳しい国出身の女性は全身布で覆っている為、よく目立ちます。



昔、私はエジプトを始め、トルコ、モロッコ、その他イスラム圏の国に

頻繁に行って直にその国の人たちと会話をする事によって、

すべて理解できた訳ではありませんが、

「ある程度の理解」を示す事が出来たように思います。



宗教の話はあまりに根深く、

たいへんな長さの記事になりそうなので、

それはしない事にしますが、



今回のスイミングプールの一件でなぜイスラム教徒は

男性と女性となり同士で仕切りなしで泳いではいけないか。

という事を超簡単にお話します。



イスラムの世界では女性と男性がお祈りの時や

いろんな時に「男女別」という事が多いです。



特に「お祈り時」に関しては、

モスクと呼ばれるイスラム寺院の中で、

必ず男性は前の方で、そして女性は男性のうしろ、

もしくは2階でお祈りします。



お祈りは正座をする感じでひざまづいてするので、

そんな時に女性のお尻を見てしまうと欲情してしまうからです。

神の前でそんな感情はご法度。

というワケで、男性は女性より必ず前列でお祈りします。



そんな感じなので、もちろん女性が男性に自分の水着姿を

見せるなんてもっての外なのです。



そんな訳で、




「ちょっと市長さん、

私らイスラム女性の為につい立建てて下さいよ!」




っていう事なのですが、

そもそも、それを建てるのには日本円にすると何百万円かかる(ええ、もちろん国民の税金からね)

ので、今、検討されている所らしいのです。




そして、テレビに出ていた議員さんみたいな人は

やはり反対派の意見。




ここはオーストラリアだから、

全て君達の思うようには出来ない。」



という感じでした。





もちろん、オーストラリアという国は他民族国家。

いろんな所からの移民を受け入れています。

そんな寛大さがこの国の良さでもあります。




異文化を受け入れながら共存している社会ではありますが、

このケースに関しては少し疑問が残ります。




もちろんイスラム圏の方々の宗教上、そして文化的な

背景も移民を受け入れる時点で一緒にある程度受け入れ

ざるを得ないとは思いますが、



かといって、この国で




「どこかれともなくモスク(イスラム寺院)を建てたいと言い出したり」




「この国の人に自分達の宗教的観念を押し付けたり」




するのは




「郷に入らば郷に従え」

( 英; When in Rome, do as romans do → 直:ローマではローマ人のするように振舞いなさい)




という全世界共通の一般的ルールから外れているような気がします。




移民者の多い国には必ず、

「チャイナタウン」、「リトルイタリー」、「リトルトーキョー」、「リトルインディア」

のような小さな街があって地元の人や観光客を楽しませてくれています。





今回のプールの仕切り問題は、このような文化の共存ではなく、

一方的に、




「私達のやり方に従いなさいよ!」





「あなた達、私達を移民として受け入れてるんだったら、

それくらいの事したって当然でしょ!

じゃー私達、女はどうやってスイミングを楽しんだら良いの??」




的な訴えです。



もちろん、私も女性ですから(時々、中身はおっさんですけど。。)

イスラムの女性が「私達も公共のプールで泳ぎたいわ!」と思うのは

理解できます。でもココは、オーストラリア。。。。

男女共同でプールを使用している文化です。


少し話しはそれますが、

日本人の多くは一応仏教徒だとは思いますが、

良く考えてみると、いろんな国に仏教徒は移民してるものの、





「おい、ワシらの為にお寺つくれや!」





と実際、仏教式のお寺を作らせ、そして存在する移民の国ってどれだけ

あるでしょうか????




私、いろんな国に行きましたが見た事ないような。。。




でもモスクはいろんな国にあります。

ゴールドコーストにも一つあります。




それを思うと今回のような要望があっても不思議では

無いような。。。




海外に住んでみると色んな角度で世の中を見渡しますが、




何も知らなかった若い乙女の頃は、




「日本は不親切な国ね。

他の国のように、もっと移民を受け入れてあげればいいのに。」




なんて思ってた自分はとっても無知でした。



今になって思います。




「慎重にしないと、その国らしさが失われる恐れもある。」




という事です。




例えば、富士山のふもと、スイスの山のふもと、パリのエッフェル塔の近く、

シドニーのオペラハウスの隣にモスクが建ったらどうでしょう??




ここはどこ??


という事になりかねません。




ふと海外の日本人社会を見回してみると、

日本人ってなかなか上手にその国に馴染んでいる

ような気がします。




こう、なんていうんでしょうか、、、




日本人独特の、



「謙虚さ」と言うんでしょうか?




相手の国の事を尊重しながら




何処か心の中で




「この国に住ませて頂いてます。」



という大層ご丁寧な思いがあるのではないでしょうか?




それが、




「この国に住んでやってる!」




と言う人たちとの格差を生み出すのかもしれません。




移民者の持ち込む文化をどこまで受け入れるか。。。。




移民問題って複雑です。


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