パートナーとの理想的な出会い方は?というお題。
自分の場合、知人からの紹介で半ばお見合いの形で結婚した。
それまで何回も見合いの話がきた。
向こうから話を持ってきて、一度会ったら後からお断りの連絡。
自分に何の魅力もなく、他人から求められるものは持っていないのか・・・
仕事も正直うまくいっていなかったので、疲れと自信のなさが顔にでていたのかも。
もうゴールかと思っていた人からのまさかのエンディングを迎え、完全に精神崩壊状態のときに今の家内と出会った。
この頃、母に「自分に価値なんてあるのか」って独り言のようにつぶやいた。
そのときの母の顔がとても悲し気だった。
どんなに苦しい時でも口にするまいと思った瞬間だった。これは以後持続している。
お見合いで断られたところで、今更何を失うのだろうかと開き直った。
今まで、相手の趣味嗜好に合わせようと努力してみた。疲れ切ったが、おかげで知識の幅が広がった。
ただでは転ばない性格はこの頃からかも。自分を飾らず、ありのままで接した。
結婚の言葉は私から。場所は鎌倉。だから鎌倉は特別な場所。
当時の飲食店はないが、その後、家族ぐるみで寄らせてもらっているフランス料理店「コアンドル」へ。
結婚記念日にはいつも訪れる。
シャリアピンステーキ。玉ねぎのソースと肉の何とも言えない柔らかさ。
ナイフはすっと肉を切り、断面は美しい赤みを見せる。
ソースは見目麗しいてり。
付け合わせのポテトは細かい切れ目があり、食感が楽しい。ゴマの風味よろし。
キッシュ。
なぜ、端が切れているかというと、私が速攻で先端を食べてしまったから^^
コアンドルの定番ですが、ヨーロッパの家庭料理のような温もりを感じます。
この日の特別メニュー。オニオンスープ。
食感がよい。玉ねぎの甘み、チーズもよくもまあ伸びるものよと感嘆符。
鎌倉野菜のサラダ。
新鮮な野菜のみずみずしさを堪能できる。
デザート
クリームブリュレとゆずシャーベット。
クリームブリュレの表面をスプーンで叩くと、湧き出るトロリとしたクリーム登場。
口の中で溶けていく。
絶品。柚子のシャーベットで口の中さっぱり。
冷えた口の中は熱いコーヒーでカーテンコール。
美味しい料理と、マスターとの会話で今年も無事結婚記念日を迎えられたことを喜ぶ。
どんな出会い方にしても、問題なのはその先なんだと思う。
結婚式で神様に誓いをたてているのに、どうして神様を裏切るようなことをするだろうか。
苦労を共にしながら、歳を重ねていけたらいいなと思う。
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