これまでに走った最高記録は何km?というお題。

会社員時代、工場・研究所のある川崎で勤務していた。

グラウンドがあり、昼休みにはラグビー部員として練習。

あるとき、川崎市民マラソンの10キロの部に参加することになった。

今まで最高でも5キロまでしか走ったことがなかったので、多摩川の土手沿いを毎日走って練習した。

草の香りを身近に感じた。

なんだか懐かしい。

小学校のときマラソン大会が多摩川の土手、河川敷で行われた。

当時、いわゆる運動音痴。

親も諦めていたが、担任の先生(ブログで度々登場)は何か一つでも自信をもてるものを身に着けてあげたいと考えた末、走ることをすすめた。それも長距離。

毎日、校庭を何周するかでポイントがもらえて、双六のようにコマを進めるというゲーム感覚で楽しめる企画をクラスで始めた。

はじめ大勢いたクラスメートが段々ヘリ、最後は私だけになり、クラスメートは笑った。

先生が母にこんなことを語った。「彼は他の子が途中で嫌になることも、最後までやり遂げる子です。彼の努力は無駄にはなりません」って。

校内マラソン大会で人生初、5位以内に入った。

驚くクラスメートもいたが、不正をしたんじゃないかと疑う子もいた。

自分はやり遂げた幸福感でいっぱいで、つまらないやっかみなど興味はなかった。

川崎市民マラソンのとき、沿道で自分を応援してくれる声が聞こえた。会社の先輩だ。

自分にエールを送ってくれる人って、まずいなかったので嬉しかった。

忍耐力にかけては、誰にも負けない自信がある。恩師のおかげ。

他人に語れば、私の人生は発狂しそうな代物だそうだ。

私の過去も性格も知らない人に囲まれていた鹿児島単身赴任期間は、楽しかった。

肩の力を抜いて、「こういう人格だったらなあ」と思う自分を一つのキャラクターとして作ってみた。

作り上げたキャラクターが、もともとあった自分を塗り替えて飲み込んでいった。

今まで苦しみながらも走り続けてきた一つの中継点としては、想定外の産物。

まだまだ自分は走り続ける。

 

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