角田光代『あなたを待ついくつもの部屋』です。
私の好きさレベル5段階評価の『4』です。
母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。
全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。
帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。
幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。
42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。
1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。
(収録作)
クロークに預けたままの、亡夫の荷物。夫の秘密がそこにあるのか――開いた鍵の先に、妻が見たものは(秘密を解く鍵)
半年に一度しか会えない小学校6年生の娘。連れだってブフェに行くも、娘はなかなかマスクを外さない(父と娘の小旅行)
窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音――ホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢をみる(表題作・あなたを待ついくつもの部屋)
他、全42編
42編、読み応えが有りますね。
出来れば5話くらい読んで、他の作品を読んで、また5話くらい・・・って読み方がベストかな?!
続けて読むと、前のストーリーの余韻が消えちゃう(;^ω^)
帝国ホテル、上高地にも有るんですね。
大阪しか行った事無いです・・・2回だけ^^
1度目は大学の卒業前にゼミのマナー講習が開催されて、教授に引率されて行きました。
2度目は娘夫婦の結婚式当日宿泊。
一人で宿泊するのが、怖くって、18年振りにユミと再会を果たした。
私にもドラマが有ったよ~~~
本年、今作で150冊読了。
近年、稀に見るスローペースですね(-_-;)
今年は220冊位かな・・・