小野寺史宜『町なか番外地』です。

 

私の好きさレベル5段階評価の『4』です。

 

 

 

 

 マッチングアプリで知り合った二人目と別れたばかりの佐野朋香。

 妻とも娘ともうまくいかず、仕事も行き詰まる片山達児。

 むかしの仲間を若くして喪った青井千草。

 後輩の陰口にショックを受けて会社を辞め、半年が過ぎた新川剣矢――。

 平凡な暮らしが揺れ始め、岐路に立つ四人。

 小さなアパートの住人たちが紡ぐ愛しい日々の物語。 

 目次

 妙見島 ベルジュ江戸川二〇一号室 佐野朋香

 JR四ツ谷駅 ベルジュ江戸川一〇二号室 片山達児

 東京高速道路 ベルジュ江戸川二〇二号室 青井千草

 河原番外地 ベルジュ江戸川一〇一号室 新川剣矢

 

 

 

 

 

一つのアパートに住む住民のそれぞれの事情。

少し交わって直ぐに分かれる。

この匙加減が小野寺さんですね^^

<人>がそこに居る(^^♪

 

思わず「うちのアパートの住人にもそれぞれに物語が有るんだよねぇ・・・」と考えてしましました。

 

 

今作で気に成った一節を

 

 自分が自転車に乗ってるとき、歩行者を邪魔だと思うのがおれで、自分が歩いてるとき、自転車を邪魔だと思うのもおれだ。

 自分がエスカレーターの右側を歩いてるとき、左側で立ち止まってる人に、かばんをこっちにはみ出させんなよ、と思うのがおれで、自分がエスカレーターの左側で立ち止まってるとき、右側を歩いてる人に、かばんにぶつかってくんなよ、と思うのもおれだ。

 そんなふうに、いつも自分を中心に考えてしまうのがおれだ。

 

 

このクダリを自分の胸に手を当てて考えてみた。

当てはまるか、どうか・・・

心の声の答えは・・・ナイショてへぺろ