荻原浩『笑う森』です。
私の好きさレベル5段階評価の『5』です。
5歳の男児が神森で行方不明になった。
同じ一週間、4人の男女も森に迷い込んでいた。
拭えない罪を背負う彼らの真実と贖罪。
誰の人生にも罪はあり、罪の理由は人生にある
神森で5歳児のADS児・真人が行方不明になった。
無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみ。
真人の母でシングルマザーの岬は、バッシングに晒されている。
真人の叔父・冬也の懸命な調査で、4人の男女と一緒にいたことは判明するが、空白の時間は完全には埋まらない。
森での邂逅が導く未来とはーー。
誰もが抱く、拭えない過去を浄化に導く、癒しの書。
読み進める程に、登場人物がドンドン繋がっていきます。
ページを捲る手を止められない。
今作を読んで一番感じたのは<人は、自分に都合の良いようにしか、事態を解釈する事が出来ない>ですね。
みんな、それぞれに事情は有るけど・・・仕方ない部分も多いけど・・・そこは何とか成らんもんか
ラスト、思わず「へっ???」って声が出ちゃいました。
<えっ>でも<はっ>でもなく<へっ>です(;'∀')
荻原さん、思い切りましたね~~~
どういう風に思い切ったかは、読んだ人のみぞ知る(^^♪
今作でツボった一節が
「猫撫で声」のことを、猫を撫でる時の人の声だと思っているヒトが多いけれど、第一義は「猫が人に撫でられた時に発する声」なんだ。ここ、テストに出ますよ。
↑
テストに出るらしい・・・覚えとかなきゃ
最後にもう一節
「挑む」と「逃げる」、二つの文字はよく似ている。
良い作品ですよ!
451Pですが、サクッと読了出来ます!!
是非~~~
ラストに驚く仲間、募集中