柴田よしき『別れの季節~お勝手のあん~』です。
私の好きさレベル5段階評価の『4』です。
政一が献立帖作りに取り掛かり始めた。
おやすの絵も使われて、紅屋の記録になるという。
料理の道に邁進する日々。
そうして正月も過ぎた折、お小夜から文が届く。
里帰りをするのだが、その時におやすと人知れずに会いたいという。
息子が病弱で苦労していると聞いていたおやすは不安を覚え……。
開国をしたことで外つ国の話題が多くなり、料理人として新しい料理がもたらされることに胸躍りながらも、戊午の大獄は世相に暗い影を落とし、次第におやすの運命にも関わるようになってくる。
待望のシリーズ第九弾!
時は幕末。
不穏な空気の中、いつもと変わらずに美味しい料理を提供する紅屋のお勝手方。
今作ではお小夜の身の上が・・・ちょっとセツナイね・・・
息子為の決断、よく思い切りました。
これ以上書くと、ネタバレしちゃうから、この辺で。
シリーズ9作目。
途中で中弛みも感じらましたが、根底にある<美味しいものを作りたい>はしっかりブレずに存在してます。
読むと、料理がしたくなる作品。
気になる方は1作目から(^^♪