夏川草介『君を守ろうとする猫の話』です。

 

私の好きさレベル5段階評価の『5』です。

 

 

 

 

 お前なら、きっと本を取り戻せるはずだ。

 幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。

 喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。 

 その図書館で、最近本がなくなっているらしい。

 館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。

 なぜ本を燃やすんですか?

 「一番怖いのは、心を失うことじゃない。失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」

 ようこそ、新たな迷宮へ。

 【編集担当からのおすすめ情報】
 世界40カ国以上で翻訳出版!
 奇跡のロングセラー『本を守ろうとする猫の話』シリーズ最新作!
 『神様のカルテ』著者、第2のライフワーク!

 

 

 

 

自分を<わし>と言う、トラネコのトラがドストライク(⋈◍>◡<◍)。✧♡

ツンデレ感、ハンパナイです!

 

 

今作で登場する<怪盗ルパン>シリーズの<奇巌城>、私も小学校の時に、夢中に成って読んだ記憶が有ります。

(勿論、シリーズコンプリートしてますよ^^)

今の小学生、読まないのかな・・・読まない・・・よね?!

そりゃ、<棄てれて行く>のは阻止出来ないか(TT)

 

 

 

~今作で気に成った一節をいつくか~

 

 

 「僕は人とともに長い時間を歩んできた。勝者も敗者も数え切れないほど見てきた。そして気がついたんだ。共感や同情がいかに人間を非力な存在にしてしまうかにね。世の成功者たちを見ればわかるだろう。想像力をかけらでも持ち合わせている者がひとりでもいるだろうか。彼らにあるのは、他者を容赦なく薙ぎ倒す決断力だけだ。彼らこの本の力から解放された、もっとも自由な者たちだ」

 

 

 「今の競争社会のもっとも恐るべき点は、手段を選ばない熾烈な戦いが繰り広げられてるという点じゃない。競争に参加することを拒んだ者たちまで、無条件で敗者にしてしまう凄まじい『強制力を持っている』という点だよ。戦わないという選択肢は、競争社会の外に出ることを意味しない。今や世界には、外側なんてものは存在しない。戦わなければ無条件で、敗者の烙印を押されるだけだ。言い換えれば、競争しないという選択肢を勝ち取るために、血みどろの競争をやらなければならない。ひどい矛盾だ。」

 

 

最後に

 

 「いくら年を重ねても、子供のままの大人は多い」

耳じゃなくて、目が痛い(TT)

 

 

 

如何でしょうか?!?!