東野圭吾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』です。
私の好きさレベル5段階評価の『5』です。
この人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。
女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。
果たして嘘をついているのはどちらなのか――。
謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。
その”マジック”は謎解きのための華麗な武器。
全貌を知る時、彼女たちは何を思うか。
そして、どう生きていくのか。
構成力の高さに参りました。
偽物が背負ったバックボーンのその後。
母の言い分に、娘の受け取り方。
どちらもそれぞれ納得する部分が有りますが、過ぎたるは及ばざるが如し。
が、そこは東野作品。
しっかり着地させますね^^
今作読了して「めっちゃ良いわぁ~~~」
と・・・次の作品を読み進めてると・・・
その作品の強烈さ(良い意味での)に押されちゃって・・・少し色褪せたかも(;'∀')