雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』です。

 

私の好きさレベル5段階評価の『4』です。

 

 

 

 

 この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。

 息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての交際相手。

 被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。

 犯人の一言で、のこされた家族の間に、疑念が広がってしまう。

 「息子を殺したのは、あの子よ」
 「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」

 未亡人となった想代子を疑う母親と、信じたい父親。
 家族にまつわる「疑心暗鬼の闇」を描く、静謐なサスペンスが誕生!

 「家族というのは、『お互いに助け合って、仲睦まじく』といった一面が取りざたされることも多いですが、そうじゃない部分もあります。ある種の運命共同体であるからこそ、こうしてほしいという願望を押しつけあったり、求めあったりして、生きづらさも生んでしまう。だからこそ、ドラマが生まれる。家族が一枚岩になれないときに生ずる『心の行き違い』は、サスペンスにしかならない」(著者インタビューより)

 全国の書店員さんから、驚愕と感嘆の声が届いている傑作をぜひ!

 

 

 

 

正に<静謐なサスペンス>ってジャンルがピッタリの作品です。

 

ジワジワと来る怖さ。

 

タイトルは・・・んん・・・ミスリードトラップ?!

因みに、ワニは獲物を咀嚼する時に涙を流す・・・って事から偽善者のウソ泣きとの意味も持つ言葉らしい。

初めて知りました。

 

サクサク読めますが、評価は伸びませんでした。

ナンデダロウ???

私の個人的な好みの問題ですね(;'∀')

バックボーンで理解は出来ますが、想代子の思考回路が掴みにくかったです。