真山仁『墜落』です。
私の好きさレベル5段階評価の『4』です。
貧困、基地、軍用地主……「沖縄の闇」に踏み込み、知られざる本当の沖縄の姿をフィクションによって抉り出す問題作!
入念な沖縄取材で明らかになった暗部が、白日の下にさらされる。
2022年6月金城華が夫の一を刺殺。
DVに耐えかねた妻が夫を殺した単純な事件として解決するはずだったが、担当検事となった冨永真一は不審を感じ、みずから捜査に乗り出す。
ほぼ時を同じくして糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。
民間人が死亡したことで、軍事基地が集中する沖縄では、 抗議デモが巻き起こる。
それに加え、航空自衛隊きってのエースパイロットによる事故は、単なる操縦ミスとは考えられない。
戦闘機に何らかの不備があったのではないかと疑念が湧くが……
一見何の関係もない、二つの事件。
だが、双方の担当となった冨永が捜査を進めていくと、そこには思いもかけない接点が浮かび上がる。
かつてない臨場感で沖縄の闇に迫る、冨永シリーズ第三弾にして最高傑作が誕生!
沢山の問題提起が。
キャパの無い私は少し食傷状態。
至る所に散りばめられてる<沖縄は特別なんだ。本土と同じに処理出来ない>
判るけど・・・判らなきゃだけど・・・現状もそうなのか?!
食傷状態のもう一つの要因は
米軍、いやアメリカとのパワーバランス。
腰が引けてる政治家。
引いちゃダメでしょ~~~!
叫びながら、引くのも仕方ないのか・・・との諦めの感情も。
何とも翻弄された作品でした。