与党になってはみたものの。
相変わらず国会が謎に揉めている。
先の衆院解散総選挙で圧勝した自民・維新連立与党は、予想どおり数の理論で法案を可決しまくっているわけだが、その一方で、維新肝入りの『副首都構想』と『衆院議員定数削減』法案がないがしろにされている。
維新としては、選挙公約であった両政策をなんとしても今国会で成立させたかったものの、自民が単独過半数を握ったいま、端的に言えば約束を反故にされたカタチだ。
吉村さんも立つ瀬がない…といったところか。
そもそも、『副首都構想』とはいったいなんなのか。
表面上は、東京一極集中の打開、激甚災害に備えた政府機能の地方分散などが謳われ、行政区が導入されている名古屋市、札幌市、福岡市など全国20市がその対象とされており、吉村さんも、さかんに「大阪ありきの政策ではない」と強調する。
もっとも、上記の対象市から「わが街こそ副首都に!」と熱いコールが寄せられているわけでなし、これはどこからどうみても『大阪都構想』の延長戦であることに疑いの余地はない。
まあ、はっきりいって、「東京に集中する利権を少しでもひっぺがしてわが大阪に呼び込もう」という維新の野望が見え見えなので、この政策を支持するごく一部の人たち(主に大阪人)を除いて、全国的にも完全にシラけているというのが実状であろう。
こんなダメダメ法案では、自民に審議の優先順位を下げられても致し方ない上に、野党からしてみれば、土壇場で裏切って自民の懐に潜り込んだ維新の政策など意地でも通すもんかとなってしまうわけで、執拗な抵抗に合うのもこれまた当然の成り行きであるように思える。
…というわけで、日本維新の会の存在意義が怪しくなってきている。
大阪人だけを相手に活動しているうちはよかったが、全国区の政党となったいま、その立ち位置は極めてビミョーな状態だ。
梯子を外され宙を舞う
内心穏やかではないだろうが、それでも努めて平静を装う若き吉村代表の姿に、維新の明日を憂う今日この頃である。
