今年両親を失った。こんなことってあるんだ。

2023年1月2日 父が他界

父が危ないと入院していた病院連絡があり、

すぐに東京から大阪へ。

駆けつけた時には息苦しそうなパパ

声をかけたり体をさすったりしてそこから約1時間。

最期は眠ったような苦しくない顔になって

心電図モニターがピーッとなった。


 ドラマみたい。


いまだに現実味がない。 


そのくせ時々波のように想い出が突然不意打ちに押し寄せてきて胸を掻き乱して行く。


2023年8月26日 母が他界

電話があり、そろそろいつ急変してもおかしくない状況だと伝えられた。

電話を切った後、そろそろ家族全員で近いうちにもう一度会いに行こうと話していたら、

病院から再度電話があった。


「先ほどの電話のあと戻ったら心臓が停止していました。」と。


母の時は間に合わず。


母の訃報から一週間大阪で色々手続きやらに追われた。


まだまだ暑い日が続く中

地元大阪の最寄り駅近辺で日傘をさして歩く人をよく見かけた。普段は何気ないそんな風景でも母を想い出す。


母はよく日傘をさして歩いていたから。


両親が他界。だけど現実味がない中、空っぽの心で歩いていると突然いろんな懐かしい日常の 光景が目に飛び込んできてきて

空っぽだったはずの心から、

いきなりどこからともなく湧き出て溢れ出す感情。


歩きながら大粒の涙がたくさん流れるけれど突然過ぎて止められない。


大粒の涙を流しながら早足で歩いた。

本当に悲しい時ショックな時、

その時は涙もまったく出ない。

だけど後から後から

それも突然わーーーって想いが押し寄せてくる。


(そんなもんなんだな。)


このひとつひとつの感情としばらく向き合っていこうと思いながら大阪を後にした。