夜明けのため息 | TVナレーター 阪井あかねOfficial Blog

夜明けのため息

夜明け前

ピアノの音がいつもより深いところで共鳴する。
音の雫が降り注ぎ、幾重にも波紋を広げては消える。

バラバラだった細胞が整い始め、そのダンスと融合して行く。
微睡みの中にあると、音に形や触感まで覚えることがある。

音が細胞に溶け込むなんていうことが
あるのだろうか

仕事のせいもあるのだろうけれど
何時に就寝しても、午前4時頃に1度目が覚めてしまう。

枕元のiPhoneをガシッと掴んで
時刻を見るとやっぱり今日も4時でした。

午前4時

眠りに落ちてから
まだほんの1~2時間くらい。

まだまだ眠れるんだという安堵とともに
あれだけ鮮明に観たはずの夢の内容が

砂時計の砂のように潜在意識下へ
滑り落ちて消える

寝付きが良くないのは昔から
でも眠り出すとどこまでも眠い
二度寝三度寝は当り前

そういえば
カーテンの隙間から差す
鮮やかな光が
朝焼けなのか夕焼けなのか

かなり長い夢を見たときは
すっかり夕刻まで眠り続けてしまったのかと
ドキリとすることがある。

不思議とそんなときほど
大して時間が経っていない
たった10分程度のときもある

時間の速度は
子供の頃から
よく伸び縮みする

二度寝するとき
必ずオルゴールか
お気に入りのピアノ曲を流します。

今日の夜明け前は不思議でした。

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夢と現実の狭間

いつもの
リストの「ため息」や「ラカンパネラ」の
音符のひとつひとつが
細胞に溶け込むような幻影を見ました。

それはそれは美しかったです。