meditation

とにかく眠った日。

いくつかの
何か込み入った夢を見ていた気がするけれど

目覚めて間もなく
すぅーっと砂時計のように意識下へ落ちて消える。


ふと現実と夢の差なんて
あるのだろうかという思いがよぎる


生きるとは
一体どういうことだろう

何のために
ここに存在しているのだろう


絶え間なく瞬間を体験しているにもかかわらず
決してとどまることのない
通り抜ける風のようだ


けれどその後ろ姿から
見えないたくさんの触手が伸びて
がんじがらめに
捕えられている


そして目の前には
未来という幻が
心の在りようによって
様々な光景を映し出し
目を逸らすことを許さない


いろいろな思惑から
幾重にも見えない目隠しをされている


人は眠っていて、幻想の中に生きている。

目を醒ますことなく様々なものに操られ

真の自分自身を生きている人は少ないという


けれど

心の声に従えば
そんな状態もまた一瞬にして消える幻だという


時に本当に必要なのは
膨大な情報ではなく


自分を深く深く見つめ直す
静けさなのかも知れない





あらゆるものを構成している
気が遠くなるほど
いちばん小さなもの

そのため息ですら
宇宙の果てまで広がって行く


ずっとずっと
目を醒ませと
ささやき続けていたのかも
知れない


もともとは
何もないところに全てがあった
完全に中和されたゼロの世界


神さまは
何故その澄んだ水面に
投石されたのだろうか


何故だろうか
何のためなのだろうか