KYOTO

私の人生は何でも突然始まる。

けれど振り返ってみれば、突然に見えるだけであらゆることの準備は
驚くほど前からされていることに気付く。


京都の空は広くて遮るものがない。




先月妹と清水寺近辺を歩いた。


いつ来ても変わらない。








それにしても。


ちょっと歩いては、食べようよ、お茶しようよ、休もうよと言い
おしゃべりばかり。


坂の途中にあるレトロなカフェでもおしゃべりばかり。

ちょっと無言になるのは、あれこれお買い物してるときだけ。






数年前に来たここにだって、未来への伏線が隠れているんだ。



それよりもっと前に来た、あの場所やこの場所にも。



どんな風に生きたっていい。


どんなストーリーでも。



未来が懐かしいなんていう感覚は、本当にどう表現したらいいんだろう。