郡上八幡駅から25㎞ほど北へ進みますと、長良川鉄道越美南線の終点「北濃」駅となります。列車では所要約45分。

こじんまりとした駅舎は無人ですが、今で言うところの駅ナカでしょうか、きっと昔は駅務室であったり、終点ですから乗務員の詰所であったであろう場所が食堂となっています。
到着したのは16:30を過ぎており、食堂の営業時間は終了していました


こちら北濃駅時刻表。
長良川鉄道で一番列車が走っている区間は、時刻表を見る限り美濃市駅~関駅間。この区間は22本の列車が運転されていますが、北濃を出発する列車は3分の1となる7本のみ。
私はドライブで荘川を目指し国道を走っていましたら北濃駅が表れ、偶然にも列車が停車中とあり、行き過ぎたところでUターンし北濃まで戻って来て写真を撮影した次第であります


駅構内側から見た駅舎。軒下に設置された“いらっしゃいませ”の行灯が良い雰囲気であります


北濃駅から北側を撮影。

ホームにはナガラ3形の306号が、16:36発の美濃太田行きとして停車中。
ナガラ3形は1998年から2001年に掛けて7両が製造され、303が今年の2月に廃車となった以外は6両が運行され、うち301と302の2両は水戸岡鋭治さんがデザインした観光列車“ながら”へと改造されています


この306はナガラ3形の中で唯一ロングシートの車両。この後デビューの307はセミクロスシートに戻っており、何故これだけがロングシートとなったのでしょうか。。。不思議なところであります。

車体側面には“We
長良川鉄道”と大きく書かれた八幡信用金庫の広告車両。

自身の企業名が小さめなのが、面白いですね


写真を数枚撮影しているうちに、汽笛がなりまして出発して行きました。
この時間ほんの数分でしたので、本当に偶然にも停車していたところを通り掛かったのでしょう


列車が出て行った後の駅構内はエンジン音がなくなり急に静かになってしまいました。

その線路の横には蒸気機関車の時代などに使用していたものでしょうか、転車台がありました。
長良川鉄道のホームページによると、アメリカ製転車台では日本最古のものとか

https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/180976 文化遺産オンラインによりますと、現存する転車台では日本最古級とのこと。
いずれにしても日本最古に近いものが間近で見られたのですから、これほどの出会いはありません。
きっと、大阪に住む私にとって、こんな機会がなければ立ち寄ることも、そして目で見てそれを調べるといったところまで行き着くことが無かったでしょう。
そして翌日の帰り道。
またしても北濃駅前を通過するとホームに列車が見えまして、昨日と同じく一旦行き過ぎてUターン

この時は12:40発の列車でした。
その前が08:55発ですから4時間近く空白時間があるにも関わらず見掛けたのですから、幸運の持ち主なのかも知れません


停車していたのはナガラ600形の602号


今年の3月27日から運転が開始された最新型気動車であります


見た目は朱色一色で、国鉄型気動車を彷彿させるなぁと思っていたらまさしくその通りのようで、越美南線を走っていたキハ48をイメージしているのだとか

