2006年3月18日奈良駅にて。
関西本線の起点名古屋と奈良を結ぶ“急行かすが”が廃止となり、奈良県内から優等列車が全廃することとなりました。
急行かすがが運転される関西本線は、名古屋を起点とし湊町(現在のJR難波)までの174.9kmの路線。
亀山でJR東海とJR西日本と分離され、名古屋~亀山と加茂~JR難波は電化、亀山~加茂は非電化で気動車による運転。車窓も名古屋や大阪の都市圏を走るかと思えば、加太辺りは蒸気機関車の時代には難所と言われた山間部を走行するなど見応えのあるものびっくり
しかしながら全区間を通して運用される列車は既に無く、名古屋~亀山、亀山~加茂、加茂~JR難波で運用分離され別路線のような感じになっております。さらに加茂からJR難波までは“大和路線”と言う名称が付けられており、221系による大和路快速などが運転されている路線となっています。
ちなみに関西本線は名古屋と奈良・大阪間を最短距離結ぶ路線であり開発次第では、もっともっと繁栄したかも知れない路線と思うのですが、現実としては新幹線や近鉄がメインとなっているものでありますガーン
ちなみに急行かすがの最後は1往復。下り名古屋8:55➡️奈良11:03、上り奈良17:16➡️19:26のみ。タイミングさえ良ければ名古屋をから奈良への出張や観光には乗り換えなしで行ける便利な列車ではあるものの、フラッと乗ってと言う訳にもいかない感じでありました。

その最終日、私は子供を連れてお別れに行って参りましたびっくり
最終日だからと言っても今ほどの混乱もなく、みんな譲り合っての撮影。奈良駅ではお別れのセレモニーもない寂しい感じが、この列車の状況を物語っている感じでありました。


急行かすがは17:16、いつもと同じように奈良駅を出発して行きましたが、明日3月19日以降はこの奈良駅に来ることはなくなるとともに、JR西日本路線へのキハ75の運用も無くなることになりました。

ここに来て、試験的に急行かすがの復活なども囁かれていますが、昔では当たり前でも現在では実現しなさそうな列車、臨時でも良いので運転される日を楽しみにしたいものであります。