伯備線で新見に到着したところから続きます。
友人は駅前の観光案内所に向かい、マンホールカードをGETしていました

あちこちの都市で乗り降り自由。特急のように1本で直行出来ませんが、乗り換えの時間などを有効活用してそれぞれの時間を楽しめるのも、ローカル線の旅の醍醐味であり、青春18きっぷでの旅の良いところ。
新見駅は姫路方面への姫新線、岡山方面と米子方面の伯備線、広島方面への芸備線とここを中心として4方面へと向かうことが出来ると言う交通の要衝

JR西日本の某所に例えるなら、まさしく中国山地の中のビッグエックスネットワークを形成しています


改札横には特急やくもや新見にゆかりのある列車の写真とともに381系の後継車両で来春デビュー予定の273系をPRするコーナーが設けられていました

新見13:02→備後落合14:28 芸備線普通 443D

新見発の芸備線は1日6本。そのうち備後落合に向かう列車は3本と乗車するのも一苦労の路線

時刻表の下には貼り紙が・・・東城~備後落合間で3月に発生した落石による脱線事故で運休していたようですが、7月29日から復旧、運転再開となったようで、タイミングバッチリ

芸備線と言えば少し前にも線路内に流入した土砂に、列車が乗り上げ脱線、長期間運休となり脱線した車両は廃車となるなど大きな被害があった路線。
最近のJRの風潮なのか、赤字ローカル線が災害で運休になれば、バス代行のまま何年も復旧しない事例が見られるだけに、完全復旧して頂いたことに感謝であります。そして普通で考えれば、距離やアクセスしにくい場所であっても安全かつ速く、それらの対価とひて支払うお金は安いわけで、そんな条件で運んで頂けるのですから、本当にありがたいものであります。
ちなみ20年ほど前に広島から乗車したことがあるのですが、夕方に新見に到着し辺りは真っ暗で景色等をはっきり覚えていないので、今回初乗車に等しい気持ちでの乗車となります。
その芸備線、備後落合に向かうには05:17の次はこれから乗車する列車。その次は18:25で備後落合から先は行けないとなれば、一般の旅行客や青春18きっぷ利用者はこの時間に集中するはず・・・ネット上ではラッシュ並みの混雑との情報もあり、これから1時間半立ちっ放しかも・・・


日頃の乗車はほとんどない状態、青春18きっぷの乗客は個別乗車券を購入して芸備線に運賃を落としている訳でもないので、増結して赤字を拡大させることはないでしょうね


山間部のローカル線の駅の雰囲気たっぷりの新見駅の芸備線、姫新線方面ホーム。
となるの3・4番線は架線がありますが、こちらは非電化。

ホームのはずれには158キロポストが。これは姫新線の姫路からの距離ですかね。
時刻表によると姫路から新見まで営業距離が158.1km。



キハ120系単行列車は満員の人を乗せて新見をあとに、中国山地の中を備後落合を目指します。
大阪近郊では聞くことの出来ない気動車独特の力強いエンジン音。詳しくはないのですが、330馬力のコマツSA6D125-H1と言うエンジンを搭載し最高速度95km/hと車体自体は一時期流行った、レールバスに近い軽快型気動車ながらも文句無しの仕様

山々に響き渡るエンジン音に耳を傾けながら旅をしているって言うところに喜びを感じるのも鉄道ファン所以。意味のないことかも知れませんが、贅沢な時間であります。
その443D普通列車は、新見からの乗客を乗せ、途中駅での下車はほとんどなく、逆に乗車もほとんどなく満員のままでしたが、東城で下車が幾分ありました。登場までは本数が6本と、これから進む東城以西の3本と比べて倍の本数があり、そこそこの乗客がいるのかと思われます。とは言っても6本のみ。途中駅では交換が一切なく、1日中、今乗車しているキハ120が行ったり来たりしているかと

少しだけ空いたところで最前面に近い位置に移動。保線の方や降車客に邪魔にならないよう、控えめに前面展望します

途中、制限25kmの箇所の所謂「必殺徐行」区間を何度も通過しながらのんびり走ります。
のんびりと表現したものの51kmの区間を所要1時間26分、大阪近郊区間の普通電車と同程度の速さと思えば、のんびりではないのかも。

乗車人員なので、今日のこのホーム上で乗り換えを行っている人員はカウント対象外なのでしょうけど、少なくともこの瞬間、ホーム上に14名以上はいそうです

ウィキペディアによると、過去には機関区宿泊所等が存在し、国鉄職員が200名超勤務していたようです。また駅前も栄えていて、“落合銀座”なるものも存在したとか。
備後落合からは、これまた廃線が危ぶまれる木次線に乗車し北上します。