平成18年3月のダイヤ改正で廃止となる急行かすが。
運転最終日に撮影をしにいった時の写真です。

晩年はJR東海がハイパワー気動車のひとつであるキハ75系を投入し、名古屋~奈良を2時間ちょっとで結んでいました。
キハ75系は名古屋と鳥羽を結ぶ快速みえにも使用されている3扉の気動車ですが、急行かすがに使用する際は中央扉を締め切り2つ扉とし急行の面目を保っていました。
JR西日本エリアに住む人間からしたら転換クロスシート=快速かも知れませんが、キハ58系列などのボックスシート=急行と考えた場合、居住性抜群かと思いますウインク
名古屋から関西本線経由で奈良、大阪の湊町(現在のJR難波)を結ぶ列車は戦前からあったようですな、“かすが”の名前が登場したのは昭和33年。最盛期には3往復が運転されていましたが、昭和60年以降は1往復に。
途中平成11年にキハ75系を投入されたのは奇跡ではないかと思ったりします・・・もやもや
そして最後まで残った1往復、時刻表17:16発の赤色。
奈良県で唯一の優等列車であります。
最後の勇姿を撮影しようと、鉄道ファンで賑わっていますが、昨今のようなパニックと言うほどではなく、みんな交代でそれぞれの角度で撮影を楽しんでいました。
“急行かすが名古屋”の表情。
奈良駅名標に急行かすがのコラボ。
この日、運転最終日でありましたが、特にお別れセレモニーや最終列車出発式などが行われることもなく、1分程度の遅れで静かに奈良駅を出発して行きました。

時代の流れではありますが、歴史のある急行列車がまたひとつ無くなりました。