La dame aux camélias ー椿姫ー3回目 | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

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日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

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MARGUERITE Aurélie Dupont
ARMAND DUVAL Jiri Bubenicek
MONSIEUR DUVAL Michaël Denard
MANON Isabelle Ciaravola
DES GRIEUX Jérémie Belingard
PRUDENCE Ludmila Pagliero
GASTON RIEUX Vincent Chaillet
OLYMPIA Mathilde Froustey
LE DUC Eric Monin
LE COMTE DE N. Simon Valastro
NANINE Béatrice Martel

2日続けての観劇、本日はオーレリーとノイマイヤー率いるハンブルグバレエ団のプリンシパル、ジリのコンビでした。

こちらのコンビは昨日のムッサン&ペッシュとは全然解釈の違う椿姫でした。
なんというか、激情型。
オーレリーも踊りが儚げではなくすごく強くてテキパキと踊るので、凄く意思の強いマルグリットでした。それはそれでかっこいいのですが、「あなた、もうすぐ死んじゃうような病を抱えた人なのかい」とツッコミを入れたくなる感じでした。
オーレリー、出産前後から比べると、随分スリムになってその点では、病気な感じは出ていましたが・・・
一方ジリの方も激しくて、裏切りを知ったあとの大爆発もなんかもうすべてのパワーをぶつけているような、それはそれでマルグリットへの愛から来ているのでしょうが、やり過ぎ感がありました。

やはり昨日のムッサン&ペッシュが素晴らしすぎたので、その繊細な表現と比べてしまうと、どうも大味な感じの解釈のコンビに見えました。
まぁ、これは自分の中の椿姫像とムッサン&ペッシュが同じだった、というのもあり、
個人の解釈の仕方によると思うので、どっちがいい、とか悪いとかはないですが。

テクニック的な所は文句なく素晴らしく楽しめました。
主役の役の解釈によってこんなにも舞台に変化が出るのか、ととても面白く感じましたし、
それだけ表現力が占める部分が大きい演目なんだなぁ、と改めて思いました。