ECOLE DE DANSE 2009-2010 | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

$日々のカンゲ記 ふろむパリ-ECOLE01


パリ・オペラ座学校生公演に行ってきました。
午前10:30~の回は主に下級生の部、午後14:30~の回は主に上級生の部。
2007年に初めて観た時と多少構成が変わっていました。
(前に観た時は、上級生と下級生が完璧に分かれていた。)

内容は、バーレッスン、センターレッスンを普段やっているように先生の指示を聞きながら踊る。
その後は、コンテンポラリーやキャラクターダンス、下級生はパントマイムなど。

前回観た時に「先生がしゃべっていることがわかるようになりたいなー」と思っていたのですが、
今回は少し聞き取ることができたので、それも嬉しかった。

小学生の子供も、高校生の上級生も、やはり完璧な身体条件の子しかいません。
みんな完璧なアンデオール、ポワントで立っても美しい甲。

そして前回も感じたように、子供達の表現力の豊かさに感動しました。
パントマイムのエクササイズでは、誰一人として他の子と同じ表現をしている子はいません。
それどころか、みんないきいきと自分の表現に自信を持って思いっきり体と表情で表してします。
それを観るたびに、日本とフランスの教育の違いを見せつけられる気持ちになります。
国民性も大きい所だけれど、”他人と同じ表現をしてナンボ”という教育は、芸術家を育てるなぁー
といつも思います。

下級生の最後のプログラムで歌を歌いながらマイムをするというのがあるのですが、
これがもう本当にかわいくてかわいくて、悶絶ものです。
始め一人の男の子がソロで歌って、他の子供達がそれに続くのですが、ソロの男の子のあまりの上手さに、始め録音したものを流して口パクかと思いました。
背後には色々な試練や競争があるのだろうけど、みんなのびのびと表現している様は天使のようです。


$日々のカンゲ記 ふろむパリ-ECOLE02


午後の上級生は、プロ一歩手前の生え抜きの子達なので、レベルが高く、素晴らしいです。
特にコンテンポラリーダンスが素晴らしかったです。
クラシックの基礎をきちんと練習しつつ、コンテをあそこまでできるというのは、この年代では
かなりすごいことなんじゃないかなと思います。

観ていると、もうこの中で誰が有望でオペラ座に入団できるのかなんとなく予想ができたりして。
小さい時から毎年の試験に受かり続けてやっと最終学年まで進んだのに、その中でもオペラ座に
入団できるのは数人という、本当に厳しい世界です。

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今日は学校公生演のせいか、客層もいつもと違って家族や親戚、お友達などが多かったみたいです。
拍手もいつもより大きかったし。
自分の子供や親戚、友達が出てたらそりゃぁ嬉しいだろうなー。