Nouvel an au Palais Garnier | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

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念願だった、オペラ座の大晦日公演にいつもよりおめかしして行ってきました。
今日はちょっと奮発して40€の席。
とはいっても値段設定はいつもより高め。
なぜかというと、休憩時間にシャンパンとアペリティフのサーヴィスがあるからですー。
今日ばかりは、いつもよりも華やかに着飾った人達がホワイエに集まり、何だかいい気分です。
今日の為だけのロビーの飾り付けは、帰り際に摘んで帰ってもいいということなので、
私もマダム達にまぎれてお花を摘んでいただいてきました♪

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BALLETS RUSS FORKINE/NIJINSKI/MASSINE 2回目

LE SPRCTRE DE LA ROSE
MICHEL FORKINE
ISABELLE CIARAVOLA-le jeune fille
EMMANUEL THIBAUT-le spectre

ばらの精、今日はエマニエル・チボーでした。
前回のエイマンと比べてチボーの方が役作りがさわやかで、私的にはこちらの方が好みでした。
ばらの精って、ピンクの全身タイツにお花の冠なので、線が細くて中性的な人の方が合うと思います。
エイマンは顔も男っぽいし、筋肉もムキムキのいい体なので、若干観ていて恥ずかしくなってしまったのです・・
チボーの関節がないかのように滑らかな手の動きにくぎづけでした!
彼が女性で白鳥を踊ったらザハーロワみたいな動きができるんじゃないだろうか。。


L'APRES-MIDI D'UN FAUNE
VASLAV NIJINSKI
STEPHANE BULLION-le faune
EMILIE COZETTE-le spectre

今日はニコラではなくステファン。
ニコラより少しソフトな牧神でしたが、彼もまた素晴らしかったです。
しかし「牧神の午後」って本当に変な話です。
ニンフが忘れていった羽衣を見て欲情する牧神、そこにニンフ達が戻ってくると
「別に何もしてないですよ~」的にごまかす牧神。
そのやりとりが何度か続いた後、最終的にはその羽衣を使って自慰行為してフィニッシュ。
・・・どんな午後だ、っていう。
観客もみな失笑しながら見るという不思議な演目です。


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LE TRICORNE
LEONIDE MASSINE
JESE MARTINEZ-le meunier
MARIE-AGNES GILLOT-la femme du meunier
FABRICE BOURGEOIS-le corregidor

今日は前回と違って正面席だったので、全貌を観ることができました。
スペインのお話なのかな?
ポワントではなくスペインシューズを履いて足を踏みならし、スカートさばきと見得の切り方が
最高にかっこいいジロ。
ジョゼもコミカルな動きと足さばき、かなり板についています。
ジョゼの踊りながら黒板に描いた絵が前回と違いました!
毎回違うのかな~
衣裳もカラフルでとっても愉快で痛快な作品です。


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PETROUCHKA
MICHEL FORKINE
JEREMIE BELINGARD-petrouchka
MURIEL ZUSPERREGUY-la ballerine
ALEXIS RENAUD-le maure
LAURENT NOVIS-le charlatan

前回のキャストがツボすぎたので、今回は前回に比べてしまうと・・・という所はありますが、これはこれで充分よかったです!
やはりダンサーによって同じ踊りでも表現方法が全然違うので、観ていても印象がまったく違うというのが、今回のすべての作品を通して思ったことです。
特にこういった芝居要素の強い表現が難しい作品になればなる程、その違いが表れるので、何回観ても発見があり、本当におもしろかったです。

大晦日公演ということもあり、終演後には拍手がすごかったです。
幕が下りてからも幕の中でダンサー達が盛り上がっている声が聞こえてきました。

とってもいい気分でオペラ座を後にし、その後は120周年のイルミネーションでカウントダウンをするエッフェル塔へ向かうべくトロカデロ広場へ向かいました・・・