MILLEPIED/PAUL/MCGREGOR | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

AMOVEO
BENJAMIN MILLEPIED

$日々のカンゲ記 ふろむパリ-MILLEPIED

musique:PHILIP GLASS
choregtaphie:BENJAMIN MILLEPIED
decors et costumes:PAUL COX

AURELIE DUPONT,NICOLAS LE RICHE

EVE GRINSZAJIN,MARIE-SOLENE BOULET
LUDMILA PAGLIERO,ALICE RENAVAND

AUDRIC BEZARD,AYRELIEN HOUETTE,FLORIAN MAGNENET
SEBASTIEN BERTAUD,MARC MOREAU

PAUL COXによる新しいデザインの衣裳は、何だかアメリカン・アパレルの服のような、
鮮やかな原色のカットソーで、パンフレットの写真から思い描いていたイメージとは真逆の
元気で躍動感のある振付けだった。
エトワールのニコラとオーレリーは流石の貫禄で、大人っぽく踊る。
その周りを若者達がいったりきたりと動きも大きい。
やはりオペラ座のダンサー、クラシックの基礎がちゃんとしているし、
コンテを踊っても動きに無駄がなく、美しい。
クラシックダンサーの踊るコンテは本当に美しく、動く彫刻のようだ。
コンテを踊るとラインの美しさが露呈するので本当に基礎がしっかりしているダンサーでなければ
できないなぁと思う。
まっすぐ伸びた足に、背中、鍛え抜かれた筋肉。
どの瞬間も美しく、肉体ってアートなんだなぁとほれぼれしてしまう。
しかし振付けのBENJAMIN MILLEPIEDは私の1つ上。
どんどん自分と同じ世代のコレオグラファーが出て来ていることも、嬉しい。




REPLIQUES
NICORAS PAUL

$日々のカンゲ記 ふろむパリ-PAUL

musique:GYORGY LIGETI
choregtaphie:NICORAS PAUL
decors et costumes:ADELINE ANDRE
lumieres:MADJID HAKIMI

ISABELE CIARAVOLA,STEPHANE BULLION
MURIEL ZUSPERREGUY,JOSUA HOFFALT
CHIRISTELLE GRANIER,JEAN-CHIRISTOPHE GUERRI
CHARLOTTE RANSON,BRUNO BOUCHE

NICORAS PAULにいたっては、同じ歳だった。
彼はオペラ座のダンサーだったらしい。

前の作品と変わってこちらは暗い音楽とともに、すごく辛そうな体勢が多い振付けだったなぁ。
本当にダンサーが鍛え抜かれていないとできない動きばかり。
腹筋って本当に大事だな。



GENUS
WAYNE MCGREGOR

$日々のカンゲ記 ふろむパリ-MCGREGOR


musique:JOBY et DERU(original)
choregtaphie:WAYNE MCGREGOR
decors et costumes:VICKI MORTIMER
lumieres:LUCY CARTER

AUDRIC BEZARD
MATHIAS HEYMANN,BENJAMIN PECH

DOROTHEE GILBERT,MYRIAM OULD-BRAHAM,LAURENE LEVY
MATHIAS HEYMANN,JULIEN MEYZINDI,SIMON VALASTRO

AGNES LETESTU,AUDRIC BEZARD

MARIE-AGNES GILLOT,BENJAMIN PECH

MATHILDE FROUSTEY,CHARLINE GIZENDANNER,SABRINA MALLEM
ELEONORE GUERINEAU,LAURENE LEVY,SEVERINE WESTERMANN
EMILIE HASBOUX.LYDIE VAREILHES

JILIEN MEYZINDI,SIMON VALASTRO,YANNICK BITTENCOURT
MATTHIEU BOTTO,GREGORY GAILLARD,ALLISTER MADIN
FABIEN REVILLION,ALEXANDRE GASSE

映像とダンスのコラボレーション。
現代美術の中からダンサーが飛び出してくるような、一体化しているような。
とても面白い表現方法で面白かった。
舞台上部にスクリーンがあり、その映像(朝~昼~夜)とともにダンサーの動きと場面が変わる。

舞台上に額縁のような四角く切り取られた枠の中で、ジロとベンジャミンペッシュのP.D.D。
その後ジロのソロ。映像がジロの体にも投影され、映像とダンスが一体化されている。

その枠の外で数人で踊る。ジロは枠の中から外を見る。

動きもアクロバティックで、本当にラインが美しい。
コスチュームはレントゲンのような骨を転写したようなレオタード。

ダンスというよりか、現代アートを観る感覚。とても面白かったです。

しかし今回の3作品はすべてコンテンポラリーだったので、もう何回か観ないとわからない部分も多いんだろうなと思う。動きのひとつひとつが洗練されていて美しいが、同時多発的に舞台の色々な所で踊っていたりするので、見逃している動きもたくさんあるようで、また観なくては。
こういう作品は何回が観るとどんどん解釈が生まれて、面白くなるんだろうなぁー。
あと、フランス語を読むのがめんどくさくて、パンフレットを流し読みしかしていないので、
読むと色々表現の意味がわかって、見方がかわるのだろうと思うので、次回までになんとか・・・・


$日々のカンゲ記 ふろむパリ-LAFYETTE

帰り道に通りかかったラファイエットはすでにノエル仕様。
ノエルのパリはさらに美しさを増します。