第12回 世界バレエフェスティバル Bプロ-第二部- | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

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日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

「ナイト・アンド・エコー
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:イーゴリ・マルケヴィッチ
エレーヌ・ブシェ/ティアゴ・ボァディン


「スリンガーランド・パ・ド・ドゥ」
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽:ギャヴィン・ブライアーズ
アニエス・ルテステュ/ジョゼ・マルティネス

白いレースの全身タイツにアニエスはポテトチップスみたいな形の淵に針金が入っているような衣裳。
細長い素晴らしいスタイルの二人だからかっこよく見える。
相変わらずテクニックは素晴らしく、美しい。
AプロもBプロも演目としての方向性は同じ感じだったので、全然違う演目でもよかったかもと思った。


「白鳥の湖」第3幕より
振付:グレアム・マーフィー
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ルシンダ・ダン/レイチェル・ローリンズ/ロバート・カラン

マーフィー版白鳥の湖。
現代劇で、鳥ではなく、三角関係の男女のドラマチックなやりとりの場面。
オデットとオディールが王子を巡ってバトルをくり広げる。
パ・ド・トロワ、オデット、王子ととオデットのPDD、最後にルースカヤの音楽にのせてオディールが情感たっぷりに踊る。
ルシンダ・ダンは、自分が踊っていない時でも、後ろ姿で演技をする女優バレリーナだった。
途中嫉妬で緞帳をベリっと引きちぎった演出はビックリした。
面白そうな作品なので全幕で観てみたい。


「マノン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
アリーナ・コジョカル/ヨハン・コボー

さわやかなイメージのコジョカルがマノンってどんな感じだろうと思っていたが、
さすがのプリンシパル。彼女なりのマノンの表現とテクニックだった。
全幕で観てみたいな。


「アパルトマン」より "ドア・パ・ド・ドゥ"
振付:マッツ・エック
音楽:フレッシュ・カルテット
シルヴィ・ギエム/ニコラ・ル・リッシュ

うーん、正直よくわからなかった。
動きの途中にあまり美しくないポースが入ってきて、それがなんかもたいない気がしたが、
そん動きをしてもちゃんと決まっているのはギエムとニコラだから、というのもあるのか。


「ベラ・フィギュラ」
振付:イリ・キリアン
音楽:アレッサンドロ・マルチェッロ
オレリー・デュポン/マニュエル・ルグリ

ルグリは透け透けのタイツみたいな素材のトップスとパンツ、オーレリーは紫色のレオタードに
ルグリと同じ素材の透ける黒いレギンス。
キリアンの作品を踊るルグリは素晴らしい。
オーレリーとの息もぴったりで、椿姫よりこっちの方が断然良かった。