プチ信の部屋 -814- 24/04/14
今回は「影響うけた女性」
突然ある日…懐かしい知り合いから連絡があった。
「Aちゃんが亡くなった」という内容だった。
僕は言葉を失った。
彼女は僕が大学生の頃「家庭教師」をしていた生徒だった。
また僕が人生で大きな影響を受けた一人でもあった。
Aちゃんの年齢を聞いて僕はまた驚いた。
43歳。
亡くなるには早すぎる。
もっとも僕の中で彼女はずっと中学生のままだったが。
中学の頃の彼女はとても明るく勝気な女の子だった。
あの頃、彼女は僕を「ひらぱー」と呼んでいた。
そんな彼女が志望していた高校はかなりの難関で、学校の先生からは進路変更を迫られていた。
お母さんはとても熱心な方でどうしても彼女の希望を叶えさせてあげたい!とおっしゃり、僕はその期待に応えようと勉強を教えた。
受験シーズン…ホントに彼女はよく頑張った。
そして見事!志望校に合格!あの時、僕もとても喜んだし安心もした。
家庭教師の時、彼女はよく勉強の時間を終えると、人間関係の悩みや恋愛話などをしてくれた。
大学生の僕は…僕なりに彼女の相談にのった。
僕は小学校の先生になりたくて大学に入学したのだが…そんな彼女や塾の生徒たちと知り合って「若者の支援」がしたいと思うようになったのだ。
そして、僕は今「学生支援」の仕事をしている。
そんな彼女の訃報だった。
高校卒業後、彼女の身にいろんな事が起こったらしい。
僕は彼女とSNSでの交流はあったモノの彼女はそんな事を投稿で伝える事はなかった。
彼女がガンだとわかってから…仲間が何度も病院に行くように伝えたが彼女は病院にいかなかったそうだ。
そして、亡くなる直前…中学からの親友に「この事をひらぱーには伝えておいて欲しい」と言ったという。
ほとんど交流もなかった中学の頃の家庭教師の先生に「伝えて欲しい」と言ってくれた彼女を思う。
僕の人生に大きな影響を与えてくれた女性。
その彼女の中でもあの時期が「素敵な思い出」になっていたんだと知り、嬉しかった。
彼女の誕生日は4月。その日に僕は報告をしたいと思っている。
おじさんになった今の「ひらぱー」の事を。FIN.