あれから35年 、志ん魚(しんとと)はどこに? |
志ん田(しんでん)松山ケンイチ 志ん魚(しんとと)伊藤克信
森田芳光監督の急逝から4年…、
監督の劇場デビュー作とも言える
『の・ようなもの』(1981)を、
私はDVDで観たのだけれど、
粋で、シャレた忘れられない作品でした。
今作はその続編で、
森田監督へのオマージュあふれる作品に仕上がっています。
まず、
監督とゆかりのあった役者さんたちが、
次々と、いたるシーンに登場します
主演の松山ケンイチ(「僕たち急行A列車で行こう」2012)
北川景子(「間宮兄弟」2006)と
伊藤克信「の・ようなもの」。
さらに、
宮川一朗太(「家族ゲーム」1983)
佐々木蔵之介、塚時武雅(「間宮兄弟」)
鈴木亮平(「椿三十郎」2007)
鈴木京香(「39刑法第三十九条」1999)
仲村トオル(「哀しい色やねん」1988)
ピエール瀧、あがた森魚…などなど。
ワンシーンの登場も多いけれど、
あの映画、この映画…思い出します
森田作品はおもしろかったなぁ~~と。
そして、
今作の杉山泰一監督もまた、
『の・ようなもの』の制作時には助監督であった。
森田監督へのオマージュをこめた作品と書いたけれど、
それだけではないのです
堀口正樹の脚本は、
観客の予想をはるかに超えた巧みなストーリー展開で
見応えのある一級エンタテイメントに仕上がっています
観終わって、
私はすっかり杉山監督のファンになりました
初日舞台挨拶で、
松山ケンイチは
「僕の落語は、落語の・ようなものですよ…」と
ケンソンしていたけれど、
彼の披露する落語もまた素晴らしかったです