肝機能の乱れ
誰もが多くのストレスを
感じながら暮らしています。
ストレスを日々の生活の中で
うまく解消できていれば
問題は起こりません。
ところが、
激しいストレスや
長く続くストレス、
それに疲労などが加わると
自立神経の働きを乱し、
情緒不安定になります。
そして
体に様々な症状が
現れます。
中医学では、
「肝」が自律神経の
バランスを整え、
精神状態を安定させる働きを
していると考えます。
春には肝が高ぶりやすい
季節のために、
精神的に不安定になる人
が多く見られます。
また「肝」はストレスに
影響されやすく、
ストレスを受けると
肝の機能が乱れ、
気分も落ちつかず、
体調も優れなくなります。
「気」の巡りが
悪くなることから、
他の臓器にも影響を与えます。
食養生
様々な食材をバランスよく
気持ちを落ち着かせるのに
重要なのは、
自律神経のバランスを
整えること。
体に十分な「気」を作り、
その気をよく巡らせる事です。
そのためには
胃腸の働きを整え
様々な食材を食べて
栄養が偏らないようにする
ことが必要。
その中に
精神安定させる効果の食材を
積極的に加えていきましょう。
甘いお菓子やスナック菓子は
「脾」や「心」に負担
をかけます。
せっかく摂った栄養が
うまく働きません。
食べ過ぎないように注意して。
精神安定させる食材
金針菜、ゆり根、ハスの実、
ナツメ、シナモン、春菊、小松菜
セロリ、シジミなど。
ストレス解消に
ハチミツレモン、柚子ハチミツ、
金柑の甘露煮など、
酸味が「肝」を助けて
巡りを良くし、
甘味が緊張を緩める。
ジャスミン茶も
リラックス効果が高いお茶です。
「脾」の働きを高める効果も
もっています。
胃腸の働きが良くなり、
気の不足の改善にも。
ツボ
心身の状態を安定させる
内関（ないかん）
ストレスによって不安定に
なっている心身を落ち着けます。
内臓機能と関係が深く、
胃腸の働きを助けて
過食や食欲不振を
改善する効果もあります。
内関（ないかん）
手首のしわから指3本分ほど肘側
2本の筋の間。
押すと響く感じの
するところ。
親指で、
やや強めに８～10回押す。
10回押したら
反対の手も同様に。
日常生活の養生
腹式呼吸
気持ちを落ち着かせようと
よく深呼吸をしますね。
深い呼吸には、
自律神経の働きを整える作用
があるからです。
胸で息をする方法から
お腹で息をする腹式呼吸に
すると効果的です。
毎朝5分の腹式呼吸を
習慣にしましょう。
お腹をへこめながら
ゆっくりと息を吐き、
十分におなかがへこんだら
鼻からゆっくり息を吸い込んで
お腹を膨らませます。
数回繰り返します。
タイプ別対処法
体質チェックにより
いくつかのタイプに分類されます。
情緒不安は、タイプ別に
最適な対処法が異なります。
体質チェックが気になる方は
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