今色々なことがどんどん変わっていっています。

 

全方位外交、自衛隊は違憲だ。

安保条約も良くない。憲法第九条は非平和的だと

主張していた人の多くは引退しています。

でも支持する人は決して少なくなかったと思います。

 

実は僕もそちら側に近かったのです。

プーチン率いるロシア、習近平率いる中国が台頭してきたとき

 

あー、やっぱり自衛隊は全ての元凶

第九条ももっともっと平和的にすればよかった

日米安全保障条約はないほうがずっと良かった

と本心から思われる方は一体どのくらいおられるのでしょうか。

 

今自衛隊がなければどんなに幸せだっただろうって
確信する人はどのくらいおられるでしょう。

 

時代は変わります。

そして我々は過ちを犯します。

一票を投じた人には責任はまったくないのでしょうか?

 

戦前の政治や民衆は戦争大好きで誤っていたが

戦後の平和主義、反戦主義は善意なので、まったく悪くない

 

本当にそうでしょうか?

 

戦前の人たちが、軍国だから戦争を志向していたというのは誤解です。

そんな事を信じていると同じことがまた起こります。

 

今戦前の人たち現代に連れてきたら、中国を攻めろっていうでしょうか
絶対に言いません。現代の状況では言うはずもありません。


でも昭和の平和主義は無罪だというのも誤解です。
政治はそう言うかんたんなものではありません。

戦争というのは、戦争が好きだから起こるのではなく

政治や外交の失敗で、日常生活もうまく行かなくなり

やらざるを得なくなるのです。


いい日本にするにはどうしたらいいか考え、反省すべきものは反省すべきです。

戦前の政治が何が悪いのか、昭和の政治の何が悪いのか、平成の政治の何が悪いのか?

 

こう聞くと、いやーそれは、済んだことって急にむにゃにゃです。

あるいは悪いのは戦前だけとかごまかす人もいるでしょう。

 

日本がうまく行かない政策はやはり反省すべきだと思います。

それは戦前も、戦後も、平成も令和も同じです。


軍事力がゼロになれば戦争は起こらないというのは美しい理想論ですが

ウクライナの軍事力がゼロであれば、

あの戦争はロシアの勝利で終わっているでしょう。

 

我々もよく政治を考える必要があります。

今日本は経済的に困難な時代です。

くれぐれも、反省なく、理想論と諦観でごまかすことがないようにしたいものです。

 

我々はごまかすのは得意です。
済んだことだ許し合おうっていうのも得意です。

しかしそれをやっていると手遅れになるかもしれません。