プーチンだけが悪いって思っている方も多いと思います。
しかし前にも書きましたが、反ロシア同盟である、NATOの拡大は
ロシアにとって衝撃であったのです。
反日同盟がどんどん拡大し、隣接するロシア、韓国、中国等が加盟したらどうしますか?
そのトドメが2008年4月にルーマニアの首都ブカレストで開かれたNATO首脳会議です。
ブッシュ・アメリカ元大統領が旧ソ連のウクライナとジョージア(旧グルジア)のNATO加盟を提案。
ウクライナとジョージアもNATO加盟を明確に表明したからです。
ロシア軍は、そのNATO会議から4カ月後にジョージアに軍事侵攻しました。
NATOに入られるなんて、国防上無理というロシアの判断ですね。
そう言う意味では、今回のウクライナ侵攻は予想できたとも言えます。
その後もウクライナでは親露ヤヌコーヴィチ政権が、動乱で2014年に倒れ、
親西側ポロシェンコ政権が誕生しました。これがクリミア侵攻のきっかけになります。
この動乱にアメリカのネオコン(新保守主義者)の援助があったことはほぼ間違いないと思われます。
その後、親西側ポロシェンコ政権も選挙で破れ
ゼレンスキーは親露でも親西側でもない中間派として2019年に大統領に当選しました。
ゼレンスキーが大統領のときにプーチンが侵攻を決意したのは
単にタイミングの問題だと思いますが、これで親西側NATO希望政権を潰すという
意図は見えにくく、わかりにくくなり
実際に、ロシア系のウクライナ国民からもあまり支持されない事態となっています。
しかし、ブッシュ元大統領のNATOに入りませんかという、
やや軽率な判断がこの紛争の根源になっていることは間違いないでしょう。
そのあたりは、実はTou tubeで、シカゴ大ミアシャイマー教授が熱く語っています。
さて、戦争にはこういう側面もあります。
アメリカも責任はあるのかもしれません。
現代史上で、より良い判断をするのはなかなか難しいですね。