ロシアに対する非難決議案が
国連安全保障理事会で、ロシアの拒否権で否決されました。
棄権は、中国、インド、UAEで、
戦争や覇権に対してアレルギーが少ない国です。
それにしても相変わらず、TVでは可愛いお嬢さんが
迫力なく、重要なニュースを読むのですね。
ジャーナリズムとバラエティとの違いをはっきりさせないマスコミに呆れます。
1933年2月24日日本は満州国の属国化を国際連盟で非難され
松岡洋右外相が国際連盟を脱退します。
当時日本は国際連盟の理事国でしたが、拒否権はありませんでした。
松岡の妹の藤枝は佐藤松介(岸信介・佐藤栄作両元首相の叔父)に嫁ぎ、
娘の寛子は従兄弟の佐藤栄作元首相の妻ともなっています。
岸信介元首相は、安倍晋三元首相の祖父ですね。
松岡は名門政治家で頭の狂った軍国主義者ではありません。
時代に乗ろうとして翻弄された一人です。
英語は流暢ですが、発音は今ひとつです。
彼は本当は、国際的な孤立をなんとしても避けたかったと言われています。
失意の松岡に強力な味方が現れます。
社会の木鐸、マスコミです。
もちろん朝日新聞です!
これは強制された記事ではありません。
日本の大衆は大歓迎で、良くやってくれたと言う声が多数でした。
民衆が、軍を支持する様になった原因の一つは、
既成政党の党利党略と、発言や行動のマンネリでした。
どの党に入れても、良いことはないと民衆が思いだしたのです。
親軍的な左翼新政党である社会大衆党が、都市部で大躍進するのはちょうどその頃です。
それでいいのですか、総理! といってばかりいる先生方は
本人の意図とは別に、政党政治への失望を増加させているのかもしれません。
1933年とほぼ同じことが、国連で起こっています。
ロシアを批難するのはもちろんですが
我が国の民主主義が衰退しないように
一票一票を良く考えて投票したいと思います。
なお、私は、反朝日でも反マスコミではありません。
時々垣間見える視野の狭さ、勉強不足にがっかりしますが
マスメディアは本当に大事だと思っています。