ブログ熊野詣は淀川を下って
城南宮 から八軒家浜へ

城南宮のある
京都・伏見と大阪を結ぶ船の発着点船場
  

その名前の由来は、古くから京都・伏見と大阪を結ぶ三十石船の発着場で、
江戸時代に八軒の船宿があったからと言われています。
また、京都から船に乗り、「八軒家浜」を経由して熊野詣でをしたことから、
熊野街道への起点としても知られています。

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京阪天満橋・京阪モール(旧松坂屋)前に永田屋・昆布屋さんに船着跡があります

かつては「天下の台所」と呼ばれ、
安土桃山時代や、江戸時代に商業の中心地として栄えた大阪。
「大阪の食い倒れ」という言葉もありますように、
全国からおいしいものが集まる場所でもあります

八軒家船着場が有る上町台地の北端には、
平安時代には
渡辺津と呼ばれる港が有ったそうです

もちろん紀伊半島南部に向かう熊野巡礼のスタート地点として、
また四天王寺を中心として、
大阪湾に沈む日没を上町台地上から拝みながら
西方浄土イメージする勤行の拠点として、
宗教的に重要な意味を占める土地になり
熊野街道は渡辺津を起点として上町台地を尾根伝いに南下していきます

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↑観光用の水上バス

現代では大阪⇔京都間は電車で約40分程の移動ですが
江戸時代は船で
京都→大阪は片道約6時間
曳き舟が必要だった大阪→京都は約12時間をかけた旅であったそう。



しばらくは姿を消していたこの船着場は
2008年八軒家浜の賑わいを水都大阪の再生の拠点とするため港も復活しました