甲賀・湖南観音紀行の続きです

 

油日神社より 山を登っていきます
平安期の仏の宝庫・ 櫟野寺 らくやじ へ

 

 


立派な山門
仁王さんはガラスケースにて

 


奈良時代末期
櫟野寺は比叡山の開祖伝教大師様
根本中堂の用材を獲る為に甲賀郡杣庄に来た時
霊夢を感じて此の地の櫟の生樹に一刀三礼の下彫刻安置されました、
それが日本最大坐仏
十一面観音菩薩が御本尊様です。
(世に生えぬきの観音様と称されております)

 


その後、征夷大将軍を拝命の坂上田村麻呂公は夷賊を討伐の為、
杣ヶ谷を櫟野まで登られ
櫟野観音の御力により兇賊を退治することが出来たので
それ故将軍は当寺を祈願寺と定め七堂伽藍を建立

天台宗総本山延暦寺の末寺で、
往古は甲賀六大寺の筆頭と云われ
この地方の天台文化の中心寺院であり
広大な境内地を有し数々の坊がありましたが
いろいろありまして縮小しつつも今に至ります

 


昔は33年ごとの開扉以外は拝観できない秘仏でしたが
最近では年に2回春と秋と見る機会が増えました
ありがたいことです

 

 

 

 

 


この奥に日本最大坐像の十一面観音様
本物はとっても迫力がありました
ですがお優しい顔されていたので全然怖くはありません
十一面観音様が座っている像はこりゃまた珍しいですね
大きな目鼻立ち

 

 

 


木造地蔵菩薩坐像
通称・腹帯地蔵様も素敵です

 

 

 

 

 

 

 

湖国十一面観音第八番霊場
がんばって坂を上ったかいがあります

つづく・・・