男にまつわったネタにできる話は
比喩じゃなく腐る程あるのに、
いくつになっても成長しない。
ほんとうに、わたしは。
20歳のとき、
それまで「神」と呼び、
まさに「神」的存在だった男からの脱出に成功した。
大体、
パターンがある。
モテる男の人って、
まずはその人自身が女好きってことが第一条件で、
しかもタイミングと距離の計り方が天性的に巧いのだ。
会いたいとき、
連絡をしたいときはめっきり捕まらないのに、
そのことにホトホト呆れて
彼がいなくても平気になってくると、
思い出したように、
事実そのとき思い出してるんだろうけど、
連絡をよこす。
普段の我慢できるくらいの寂しさのなかでは
ちっとも相手にしてくれないけど、
もう本当にどうしようもなくなってしまったときだけ、
必ず会いにきてくれた。
20歳のときは、
そんな男はこいつだけ!
って思い込み
「もしかして運命?」
とか怖い結論に達しそうになっていたけれど、
今となっては
そんな結論に達した自分がいちばん怖いと思う。
いくつになっても、
どんなに環境が変わろうと、
好きになる男は大体、
変わってない。
好きになった男の気まぐれ加減も、
まこと哀しいことに変わらない。
そうして、
やっと気付く。
神って、
自分が信じて作り出すもの。
恋愛だって、
きっと突き詰めたら宗教だ。
救われたいなら、
信じたらいい。
信じなくなった途端に、
神は消える。
誰かを想うことは、
祈りと似ている。