潜在意識に魔法をかける
ミラクルストーンの皆かわさとみです。
今日は、終戦記念日。
父方の祖父の命日でもあります。
長女が生まれたのが、7月7日。
実家から家に戻り
普通の生活に戻ったばかりの頃でした。
当日、我が家には チャッピーというワンコがいました。
ミニチュア・ダックスフンドのロングヘアー、ブラックタン。
当時、ダックスフンドで ミニチュアしかも ロングヘアーは まだまだ少なく 珍しい犬種でした。
『ダックスとなんの雑種？」
と、よく聞かれました。
ミックスなんて、名前なかったからね。
テレビをつけていたら、終戦記念日のサイレンの音が聞こえて 黙祷。
それから間も無く
チャッピーがカーテンに向かって
吠えはじめたの。
窓を閉めきっているのに、
風もないのに、
窓一枚分のカーテンが
ゆらゆら揺れている。
揺れるカーテンに向かって、チャッピーが吠える。
『あれ？』
と、思って
じっと見つめていたら
電話が鳴りました。
訃報…
祖父が亡くなったという知らせでした。
終戦記念日のテレビを見ながら、
お昼ご飯を食べていて 黙祷をしたまま亡くなったそうです。
祖父は、わたしが18の頃
しばらく我が家にお泊りに来ていました。
ご飯食べたのを忘れちゃうから、
食べた後、片付けしないで
そのままにしておきます。
ごはん食べてないと言ったら、テーブルを見てもらうのね。
薬を飲んだパッケージは、そのままにテーブルの上に置いておきます。
なんでも、忘れちゃうんです。
でもね、昔のことは鮮明に覚えてました。
祖父は、戦争中
南の島で、兵隊さんたちの食料を調達したり
地元の人たちと 兵隊さんたちの間を取り持つのが役目だったようです。
でっかいエビを取った話、ジャングルの話、
何度も何度も、同じ話が繰り返されます。
わたしの知っている祖父は、とっても温和な可愛いおじいちゃんって感じ。
病院から退院する時、
お見送りの看護師さんたちが 涙を流して別れを惜しむ。
そんな、祖父でした。
祖母から聞いた武勇伝が１つあります。
南の島で、飼っていた犬を番犬に欲しいという人がいて
家族の一員として役に立つならと渡したら
なんと、家族みんなで食べちゃったそうで…
食糧難の時代、赤犬は、美味しいと言われたそうです
祖母や子供達(わたしの父や 父の姉達)が嘆いていたら、殴り込みに行ったそうな
やるときゃ、やる 男だったようです
そんな、祖父が大事にしていた 缶があります。
クッキーとかお菓子が入っていた、直径30cmほどのカンカン。
大好きな飴玉と、お金を入れていたのね。
ある時、いつものように 南の島の話をしていたら
『わたしは、使わないから あげる』 と、
お札を一枚くれました。
わーい！と喜んだんですが
お札が一回り小さい感じ…
よーくみたら、100円札
初めて見た〜〜〜
ずっと、氣になっているのは
祖父が亡くなる直前のお昼ご飯。
完食してから旅立ったのか。
食べる前だったのか。
聞いてみたいところです。
父は、南の島生まれですが
幼かったので何も覚えていないそうです。
父の姉達は、毎年 冬になると 南の島へ行っていました。
友達のところに、ホームステイね。
膝の痛みが暖かいところだと、出ないんですって。
おば様達の話では、
「当時 うちの前の海岸は 『木下海岸』と言ったのよ。」
そこから、食料を戦地に送り出していたそうです。
もちろん、地図にはない名称でしょうね。
それも、だんだんと知る人がいなくなっていく…。
なんせ、72年前のことですから。
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