地元のおばあちゃん合唱サークルに、新しい方が参加された。
合唱歴60年、とても上手で、びっくりして話しかけたら、ご主人様との出会いも合唱団とのこと。
アルアル〜
「でも主人は病気で歌をもうやめたのよ。歩くのもヨタヨタしてるからね。パーキンソン病なの」
どきりとしました…
わたしの身近にこの病気の人はいません。平均年齢75歳のサークルなので、珍しくはない様ですが、わたしにとっては初めて。
練習のあといろいろお話を伺いました。
手の震えから始まり、診断まで5年かかったこと。今は診断から5年。服薬は日に5回。病初期はジムに通っていたが、できなくなり、今はリハビリと2000歩程度の散歩。歌はずっと続け、頑張って運動していたせいか、薬も良く効き、要介護にならず要支援1のまま。生活はほぼ自力でできる。などなど。
お歳は80代とのことで、そのご年齢で筋力の著しい衰えもなく自力歩行できていることに驚きました。
なんでも自分でやること、好奇心をもつことが大切と仰っていました。
主治医はニコニコ優しく、支持的に傾聴してくれる形式の診察で、それもまた良いのだとか。
奥さまやお子さん、お孫さんたちも上手に寄り添い、恵まれた環境にあるのかもしれません。
わたしが少し詳しいのを不思議に思ったのか「ご家族にいらっしゃるの?」と聞かれました。
事情を話すと
「薬を飲めば済むのだから、大丈夫!今はたくさん薬があるから!」
と返ってきて。
そうか、配偶者でも、当事者の辛さってわからないんだな。
薬を飲めばいい、それだけの病気。
なんかさいきん、モヤモヤすることが多い。それともわたしが些細なことに引っかかってるだけなのか。なんなんだよ?と一人でイライラして、気力がわかない日々が続く。何でだろう。
膝が痛いとか腰が痛いとか言って、杖をついてサークルに来て、病気と年齢を自慢しあい、懐かしの昭和歌謡を歌う平和な集団に、わたしは80歳のときにこんなことができるのか?と気持ちが落ち込む。
辞めたい。
わたしには時間がないから、ちゃんと音楽やってるとこに移りたい。