わたしはInstagramのレシピ投稿が好きで、よく利用するのですが、使っているうちに、不快な投稿が勝手に上がるようになってきました。


おかしいな、そんなものに「いいね」や保存をした覚えはないのに!おかしい!!

とイライラしていたら


娘に

「おかしいのはママだよ」

と辛辣な指摘。


どうやらわたしは最近の人工知能を用いたSNSの特徴を全く理解してないそうです。


気になった投稿はもちろん学習されて、似たような投稿が上がってくるのはわかります。


が、嫌な投稿も、〝利用者がその情報に何秒間、意識を止めたか?〟となり、似たような嫌な投稿が上がってくるようになるのだそう。


「個性の強い芸能人が支持者も多い分、アンチも多い、つまりいい意味でも悪い意味でも注目を集めて、テレビに良く出てくる。炎上商法や売名行為と同じ」


なるほど〜びっくり


怪しげなホームページに画面を覆い尽くすように勝手に上がってくる宣伝広告も「どうやって消すの!?✖️はどこ!!!」と躍起になってるうちに(ぽちっとクリックしちゃうのもあるけど)、「この人は関心がある」となるわけです。


詐欺とか強盗とか手口が巧妙で、そのずる賢しさに感心しますが、こちらも感心します。もっと他のことに使えんのかい。


で、今の若い子たちは、趣味ごとにアカウントを作り(ネイルアカとかファッションアカとか)AIに学習させて使うそう。友達に何かを教えてあげるときも、ちょっとした閲覧操作で中身を一新させてあげるんだとかびっくり


ここまでは、言われれば、まあ、確かにそりゃそうだなと思うんですが。


わたしは2021年1月に乳癌と診断されました。そのときアメブロをやっていたのですが、2019年くらいから、やたらとポップアップに癌闘病の投稿が増え始めました。自分が癌とは全く知りません。


癌になりたくないなと思うものの、特に読むこともなく流していました。その時はまだAIは今ほど有能ではなく、仕事で翻訳作業をするときもGoogle翻訳は全くダメダメでした。


そうこうするうちに癌闘病の記事でアメブロホーム画面がいっぱいになり…自分の癌がわかり…精神的ショックでアメブロを開かなくなり、アカウント削除。


あれは不思議でした。

からだ(脳)が無意識に癌であることを発信していたのか(虫の知らせみたいな)、癌闘病記がわたしの潜在的な癌を芽吹かせたのか。


人間の意識というのは、想像以上にコントロールが難しいと感じます。


わたしは昨年秋に神経難病の告知を受けたあと、その翌日から、パーキンソン病の症状が強く出たのです。パーキンソン病の症状については詳しくは知らず、体験したことのない症状が出たら、調べて、「ああ、これだ」と思う。その繰り返しをして、「自分は確かに発病してると」と自己暗示をかけてしまっていたわけです。


そして、薬も効くのです。ありえないんです、本当は。精神科主治医が「薬なんて半分は気のせい」と言いますが、その通りだと思いました。


「気のせい」は字義通りではなく、精神状態や体調で効果はいくらでも左右される。服薬したと思っていたのに、服薬し忘れてた、あれ?なんで動けたの??など。服薬したのに、動けない。天気のせいだ、嫌なことあった、不安が強い、疲れが溜まってる…。


人間は動物ではないから、動物実験通りにはいかないし、動きが悪くなったロボットアームに油をさせば動くようになるという単純なことではない。


なぜこんな話をくどくどとしてるのかというと、わたしの親友が乳癌の再発の可能性があるからです。


定期検査で腫瘍マーカーに異常が出て、再検査でも異常。来月、肺と肝臓の画像検査の予定です。


癌の遠隔転移を早く見つけても予後に影響かないことがわかっているので(早く見つけると辛い治療が長くなるだけ)、検査はゆっくりなのですが、本人としてははっきりしないまま不安と恐怖に怯えて過ごさないとならない、その辛さ。


彼女にどう声をかけたら良いのか考えてるときに、人間の(無)意識と自己暗示について調べたりして、伝えました。


癌患者は毎日鏡に向かって「わたしは癌ではない」と言う人が多いです。彼女は、自分もそれをやってみる、信じてみると、少し安心してくれたので、ちょっとここに書いてみました。


PDの方でも似たような姿勢で過ごされていらっしゃる方を見かけます。SNSの使い方、病気についての勉強も、慎重にしないと、良くない方向の自己暗示にかかってしまいそうです。


神経難病の早期発見というのは、本当にメリットがあるのか。早過ぎる発見に苦しむ身としては、医療提供側に疑問を呈します。