自分の中で、早期からの服薬を受け入れるきっかけとなる出来事がありました。友人のことです。
わたしのブログのアイコン、小さな起き上がりこぶしの写真です。スマホアプリでは見えないかも
わたしがPD疑いになったとき、学生時代の友人が贈ってくれた御守りなのです。
辛いとき、この小さな起き上がりこぶしを見つめます。
その友人は、一昨年に大腸癌が見つかりました。発見が遅れ、腹腔内全摘。
抗がん剤点滴して帰ってくると副作用に苦しみ、自暴自棄になる彼女を、治療スケジュールに合わせて声かけをし、治療放棄しないよう、なんとか伴走しました。
無事に治療を終え、お子さんの幼稚園の卒園式、小学校入学式にも出られ、嬉しそうでした。ご家族で旅行も楽しんで忙しい日々を送っていました。
ホッとして涙が出ました。
それから一年半、再発と遠隔転移。
癌患者であるわたしには何を意味するのか分かります。
ただ今回は、彼女は諦めない。髪の毛が抜けても抗がん剤治療をしている。だからまた支えてほしいと。そう連絡が来ました。
初発の治療は投げやりだったのに、今回は意思の強さを感じました。
わたしはすごく悩みました。
これまで3人の親しい友人を見送ってきましたが、亡くなる直前まで励ますという役割は、訃報を受けた時のダメージが凄まじいのです。
1人目の友人のとき、3ヶ月ほど一睡もできず食事もとれず衰弱し、入院となりました。わたしの不眠はそこから悪化しました
今のわたしに、そのダメージは命取りになるかも…
もう一人の友人(彼女は乳癌)に相談したら、いっしょに支えると言ってくれたので、わたしも覚悟を決めました。
いろいろ考えることが多かったんです。
人はいつ人生の終わりが来るのかわからない。わたしも癌患者です。寛解までまだまだ。しかも乳癌はしつこくて20年後でも再発転移します。
(故田中好子さんがそうでした)
だから、今を生きようと思いました。服薬しなければ、死んだように生きる自分に戻る。先のことはわからない。ジスキネジアで苦しむより前に、わたしの人生が終わってしまう可能性だってある。
そう思ったら、ぜんぶの迷いがなくなったのでした。
これはわたしの人生と考えであって、人にはそれぞれの人生と考え方があると思うので、早期服薬を推奨•主張しているわけではないです😌