土曜日、サントリーホールにラフマニノフを聴きに行きました。
楽しかった!
以下、くどいレビューです💦
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パンパシフィックフィルハーモニア東京
第165回定期演奏会
サントリーホール
ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番
交響曲第2番
指揮者 リオ・クオクマン
ピアノ 牛牛
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パンパシフィックフィルは90年代に結成された新しい楽団で、ゲームやアニメ音楽の演奏しているそうです。楽団員の年齢層が若い!
指揮者は香港とマカオを中心に活動してる方で、日本ではN響に客演してるそうです。
ピアニストは注目の若手。28歳の手足が長くて細いイケメン、追っかけファンが来てましたね。12歳でサントリーホールデビューという経歴です。「最年少」の冠をいくつも持っている、いわゆる天才型。
ラフマニノフの演奏会はすぐ埋まってしまいますが、オケも指揮者もピアニストも駆け出しということで、2階席ガラガラでした。
わたしもどうなのかなと思いましたが、オケの技術力は確かでした。
ふだんドラマチックな曲(ゲームやアニメ)を演奏しているというのは納得。金管の音割れがない、弦はずしんとくるような心地良い調律、低めのピッチ、強弱と緩急の付け方。素晴らしい。
でも、ラフマニノフはこうじゃないよねと思ってしまいました。確かにラフマニノフの旋律は映画音楽みたいですが、そうじゃない。特に2番やるなら、もっと繊細になってほしい。
うーん、だからかな、音はとにかく大きくてすごいのだけど、シンフォニーに組み込まれているコンチェルトの旋律が感じにくかったな…あれが気持ち良いのに。
ピリオドの運命の旋律はしっかりやってくれました。ダダダダン!って。
この曲は運命の主題があちこちに入ってますが、スコアがないと掬い取るのは難しい。
そして、ピアニスト。
おーい、超絶技巧を自慢する場ではないぞ。
なんというか、苦しみとか哀しみとか、どうしようもない絶望感とか…美しい旋律に含まれている意味。
斬新といえば聞こえが良いけど。天才子役がそのまま大人になっちゃった系。コンクール歴も寂しいし、表現力がイマイチなんだろうな、やっぱり。
でも珍しく客層が若かったですね。露出多めのドレス姿の若い女の子が多かったです。ファンですかね。賑やかでした。
ピアニストのアンコールは、みんながよく知ってる名曲を繋げて、ものすごい速さで弾きあげるという名人芸のご披露。
ベートーヴェンの運命の旋律「ダダダダーン!」から始めたのはシンフォニーへの繋ぎか?そこから切れ目なく、高速ハイフィンガーで一気に弾いて、ドヤ!とばかりに立ち上がり。
拍手喝采。でしたが。
カチーン!と来ました。
技術を競うのは芸術ではありません。
超絶技巧を褒めてもらうためのあなたの演奏会じゃありません。
ジュリアードもピンキリだな。一気にしらけて、集中力切れました。
と、文句たらたらですが、あーだこーだ文句言うのもまた楽しい。
この日は友人とランチ&ラフマニノフの日だったので、あーだこーだ言いながら、演奏会後も19時までお茶して話し込んでいました。
楽しかった!
次は、フランクフルトラジオフィルが秋に来日するので行きたいのですが、メネシットゼロにしたら動作時&姿勢時振戦が心配で勇気が出ない…
静止時振戦もいつ出るかわからないし。